“捨てずに生かす”を心がける暮らしの装飾家・ミスミノリコさんに、生かす喜びを感じられるリメイク術を教わります。今回は「しみの付いたコースター」の生かし方です。しみの形に合わせて刺しゅうを加えて、かわいらしく。
(『天然生活』2020年11月号掲載)
(『天然生活』2020年11月号掲載)
生かす喜びが、暮らしを豊かに彩る
2019年にオープンしたカフェ&セレクトショップ「manoma」。
たくさんのお客さまを迎え、これまで以上に多くのものや食材を扱うようになったミスミさん。
けれど「むだなく、捨てずに生かす」というまなざしは変わりません。
「『こんなふうに生かしたらおいしかったよ』とか、『こんなふうにステッチしたらかわいいよね』というアイデアも含めて、おすそわけできる場所でありたいですね」
捨ててしまうのは簡単。でもちょっと立ち止まって、手を動かしてみる。
そうして見つけた工夫のなかに、暮らしを彩る喜びが宿っているのかもしれません。
しみの付いたコースターに刺しゅうを加えて
「気負わずに、愛きょうを添える気持ちで刺しています」
気ままで手軽なステッチで、新たな表情を引き出して。
材料
● しみの付いたコースター | |
● 手縫いステッチ糸(*) | 適量 |
*今回は5番刺しゅう糸程度の太さの糸を使用。25番刺しゅう糸6本取りでも代用可。 |
つくり方
イラストを参考に、しみの形に合わせて刺しゅうする。
丸いしみの場合
しみの外側に沿って、ぐるりとバランスよくストレートステッチを刺したら、内側をランダムにストレートステッチで埋めていく。
細長いしみの場合
しみの上を覆うようにランニングステッチをする。
〈撮影/五十嵐 丈 取材・文/玉木美企子 イラスト/たまスタヂオ〉
ミスミノリコ(みすみ・のりこ)
暮らしの装飾家/ディスプレイデザイナー。山形・鶴岡にてカフェ&セレクトショップ「manoma」をオープン。著書に『お気に入りの衣服を纏う』(KADOKAWA)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです