• 岐阜県に移住し活動する、木工家の川合 優さん、ハーブ・アロマアドバイザーの留里さん。ベランダでハーブを育てて楽しむ留里さんと「不便だなと感じたことに、ふと解決策を思いついたら、試しにつくってみる」という優さんの、暮らしの手づくりアイデアを見せてもらいました。
    (『天然生活』2020年11月号掲載)

    川合さんご夫婦の手づくりアイデア 1
    物干し台を手づくり

    両端に穴をあけ、片方の端を斜めにカットした木の板は、優さんお手製の物干し台。

    ベランダの手すりの両端に装着して、物干し竿を差し入れて使っている。

    「小さい娘がいるし、僕も仕事で汗をかくので、毎日洗濯物が大量に出るんです。物干し台は備え付けのものがひとつあるのですが、それだけでは足りないことがあるので、つくりました」(優さん)

    画像: 斜めにカットした角度によって、ちょうどよい高さになっている

    斜めにカットした角度によって、ちょうどよい高さになっている

    画像: 木はしなやかで強度があるため、強い風の日も取り外さなくて大丈夫

    木はしなやかで強度があるため、強い風の日も取り外さなくて大丈夫

    川合さんご夫婦の手づくりアイデア 2
    ワイングラスのラックを付ける

    結婚のお祝いに贈られたワイングラスが収納された木製ホルダーも、優さん作。

    グラスのプレート(フット)部分が収まるよう、レール状になっている。吊り戸棚の棚板に付いているので、省スペース。

    「レール状に木を切るのは難しいですが、木材を組み合わせてつくれるので、家庭でもDIYできますよ」(優さん)

    「このまま乾かすこともできて便利です」(留里さん)

    画像: ホルダーはネジで棚板に。グラスを吊り下げることでほこりもつきにくい

    ホルダーはネジで棚板に。グラスを吊り下げることでほこりもつきにくい

    川合さんご夫婦の手づくりアイデア 3
    自家製のお茶づくり

    兼業農家をしている優さんの実家にはお茶の木があって、ゴールデンウィークごろ、親戚じゅうが集まり、お茶づくり。

    お茶の葉を摘んで蒸し、手もみして、自然乾燥させる。

    でき上がったお茶は、味も香りもしっかりしていて、ほのかに発酵の風味も。

    「うちのほう(美濃加茂市)では、家で飲む分くらいのお茶は自分の家でつくるのが、昔は当たり前でした」(優さん)

    画像: 最盛期に摘む茶葉は、新鮮でいい香り。葉の美しさも手もみ茶特有

    最盛期に摘む茶葉は、新鮮でいい香り。葉の美しさも手もみ茶特有

    画像: 葉がゆっくりと開いていくのを見ながらいただくのも、いい気分転換に

    葉がゆっくりと開いていくのを見ながらいただくのも、いい気分転換に

    川合さんご夫婦の手づくりアイデア 4
    竹製のペン立て

    優さんが使っているペン立ては、実家の裏山にある竹やぶの竹を、節が底になるようにカットし、縁を少しだけ面取りしてつくったもの。

    乾燥してひび割れてきた様子も、味わいになっている。

    「竹は昔から日本の暮らしにかかせない素材。僕はスプーンの材料として使うことが多く、これはその端材でつくりました。削るのは難しいので、青い竹をそのまま使うと手軽かなと思います」(優さん)

    画像: 春にはたけのこを楽しむ孟宗竹のペン立て。経年変化で、やわらかい黄色に

    春にはたけのこを楽しむ孟宗竹のペン立て。経年変化で、やわらかい黄色に



    〈撮影/千葉亜津子 取材・文/長谷川未緒〉

    川合 優・留里(かわいまさる・るり)
    留里さんはハーブを使ったワークショップ(育休中)、優さんは日本の森林をよい状態に保つ物づくりをテーマに活動している。http://kawai-masaru.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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