• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、パーティの一品にもなる「かぶと柿の和えもの」のお話。

    甘さが足りない柿に出合ったら

    柿を使ったさっぱりした和えものをご紹介します。

    柿は品種や固体によって、かたさや甘さに差があります。よく「当たりはずれ」などと表現されます。

    デザートとして食べるには甘さが足りない、または想像より硬かった、と感じたときは、そのままいただくよりも料理の食材として考えてはいかがでしょうか。

    特にちょっとかための柿は和えものにはもってこいです。

    甘さとしょっぱさのハーモニー

    また、大根に比べてやわらかく、味の主張が控えめなかぶは甘めの果物と合わせるとそのポテンシャルを発揮するように思います。

    軽く塩もみしたかぶと柿を和えたら、あとはお好みでハーブをちらして完成。

    今回はフェンネルを使いましたが、もう少し身近なイタリアンパセリやミントを使っても構いません。さっぱり系のハーブを選んでください。

    塩もみしたかぶの塩味と柿の甘さ、そしてハーブのさわやかさで何ともいえない味のハーモニーがうまれます。

    柿の代わりに、ちょっと甘めの梨もおすすめです。

    こちらはシャキシャキとした梨の食感がたまりません。

    お好みでオリーブオイルをかけると、ワインによくあうおつまみにもなるので、パーティーシーズンの一品としても活躍しそうです。

    かぶと柿の和えもののつくり方

    画像: かぶと柿の和えもののつくり方

    材料とつくり方

    画像: 材料とつくり方

     かぶ(1個)をスライスして塩(小さじ1/2)をまぶして5分ほど置き、ぎゅっと水けをしぼる。

     柿(1/2個)をスライスしてかぶと和えて、あればハーブ(フェンネルやイタリアンパセリなど)を散らす。



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在休止中。秋にリニューアル再開予定)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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