柿のシナモンバターソテーのつくり方
バターと赤ワインでソテーした柿にアーモンドスライスがよく合います。
材料(つくりやすい分量)
● 柿 | 1個 |
● バター | 大さじ2 |
● 三温糖 | 小さじ1 |
● 赤ワイン | 大さじ2 |
● シナモン | 適量 |
● アーモンドスライス | 大さじ1 |
つくり方
1 フライパンを熱し、アーモンドスライスを炒る。香ばしい香りがしてカリッとなったらペーパータオルにあげておく。
2 柿はヘタの部分を手で取り、包丁の先でくり抜く。皮ごと3等分の輪切りにする。
3 フライパンを熱し、バターを加え、半分くらい溶けたら柿を並べ、表面に三温糖をかける。
4 焼き色がついたらフライ返しを使って返し、弱火にし、赤ワインを入れて、すぐにふたをして蒸し焼きにする。
5 柿がやわらかくなったら、シナモンをふり、器に盛る。フライパンに残ったソースをかけ、1を散らす。
柿のこと
日本で古くから栽培されてきた柿。いまではアジアやヨーロッパでも「kaki」として人気があります。柿は甘柿と渋柿があり、渋柿は干し柿などにして食されています。
甘柿にはさまざまな種類がありますが、最も親しまれているのが富有柿。富有柿の原産地は岐阜県で、古典「礼設」の中にある「富有四海之内」から引用して「富有」と命名されました。100年以上の歴史があり、現在では全国の甘柿の約3割を占めています。
柿はビタミンCが豊富で、さらにカロテン、タンニン、カリウムなどさまざまな栄養素が含まれています。ビタミンCは免疫力を高める効果があり、白血球の働きを助けます。カロテンには強い抗酸化作用があるため、免疫力がさらに高まり、これからの季節の風邪予防にも。
また、柿は加熱すると血流を促して冷えを防ぐシトルリンや、リラックス物質であるGABAなどの成分が増えるので、生だけでなくさまざまな調理法で楽しみましょう。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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