(『天然生活』2023年3月号掲載)
毎日の“ちょこちょこ”掃除で大掃除要らず
昨年の春から自宅でワークショップを始めたという小川さん。
人を招くということもあり、いままではやらなかった細かいところまで日常的に掃除をするようになったと話します。
「障子の格子に沿ってほこりをぬぐったり窓ふきをしたり。おかげで大掃除が要らなくなったのはよかったですね。家族も家がきれいになることを喜んでいます」
そんな小川さんの毎朝のルーティンは床のモップがけ。
「毎朝、ヨガをやっているので床の汚れに目がいくようになって。娘の朝食の用意を終えたら1階から2階のすべてをやっています。最後に玄関のたたきにかけて完了。ちょうど15分。この時間のおかげで週末の掃除がうんと楽になります」
小川さんのすっきり暮らすアイデア 01
その日の掃除場所は月星座で決める
「月星座の占星術家・Keikoさんが提案する掃除法に魅了されて続けています。たとえば『今日はみずがめ座なので窓をふきましょう』といった具合に、その日の星座の性質に合った場所を重点的に掃除するというものです」
過去に風水も学んだという小川さん。家を清潔にすれば運気もよくなるので、いいこと尽くめだと笑います。
「掃除が好きというよりも、きれいな家や部屋が好きという方も多いと思うので、掃除をエンタメ化するイメージですね。掃除するきっかけをもらえるのが面白いと思いますよ」
小川さんのすっきり暮らすアイデア 02
家具は脚付きを選ぶ
家具はもっぱら脚付きのものと小川さん。
「あまり意識していなかったのですが、モップをかけるようになって実感しました。いざとなればすぐ動かせるように、あまり重たくないものを選ぶのもポイント。テレビ台も床に置きたくなくて、壁に直接、L字金具を打ち付けてDIYしました」
小川さんのすっきり暮らすアイデア 03
モップがけは朝15分だけ
使っているのは『クイックルワイパー』の業務用モップ。
「50cmほどとワイドなので広範囲にできるのがいいんです。途中で裏返して、すべての部屋、縁側やトイレもやっています。すべての部屋を雑巾がけするのは無理だけど、この方法なら続けられています」
小川さんのすっきり暮らすアイデア 04
ウエスでちょこちょこ掃除
ガス台やシンクまわり、冷蔵庫の中、窓の桟など、汚れに気づいたらすぐにウエスでふいてごみ箱へポイ。これが習慣づいているそう。
「雑巾を洗って乾かすのが苦手なのでウエスを使うほうが気楽です。シーツなど大ものもまとめて切ってウエスにしています」
小川さんのすっきり暮らすアイデア 05
掃除道具は使う場所の近くに
羊毛はたきの短いタイプをデスク横に。
モップふきで集めたごみを吸い取るための「マキタ」のクリーナーは1階と2階の2台置き。
「汚れに気づいたとき、道具を探したり取りに行ったりするなら今度でいいか……とならないよう、すぐ手に取れる環境をつくるようにしています」
小川さんの“続かなかった”掃除法
使い捨てハンディクリーナー
「毎日のモップがけは使い捨てのシートを使っていますが、同じタイプのはたきはリフィルのコストパフォーマンスがよくなく、見ためも好みでなかったので羊毛はたきに落ち着きました。汚れても洗いながら使えてデザインもかわいいから使うのが楽しいんです」
〈イラスト/須山奈津希 取材・文/結城 歩〉
小川奈緒(おがわ・なお)
著書に『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』(集英社)など。自宅で行う金継や花の生け込みなどのワークショップ「Table Talk Gathering」も運営する。インスタグラム@nao_tabletalk
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです