• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。冬の備えについて。

    急にきた寒さ。猫たちは?

    一気に冬がきましたね!

    我が家の10匹の猫たちも、どんどん1階のリビングに集まってくるようになりました。

    リビングはさすがに冬仕様に。

    床暖房をつけ、灯油ヒーターも出します。

    灯油のあたたまる独特の香りが、「冬が来たなあ」と懐かしい気持ちにさせてくれます。

    画像: 急にきた寒さ。猫たちは?

    猫が寒がりな理由と、寒いというサイン

    もともと猫の祖先であるリビアヤマネコは砂漠地帯に住んでいたため、現代の猫にもその特徴が引き継がれ、寒さは得意ではないそうです。

    また、その理由として、犬などと比べて筋肉量が少ないという点もあるのだとか。筋肉量が少ない猫は、熱を生み出す力も弱いことから、寒がりさんなのです。

    ちなみに、猫が寒がっているときのサインはこんな感じ。

    次のようなしぐさを見つけたら、部屋の温度をチェックするとよいかもしれません。

    ・体を丸めている

    ・毛布や布団にもぐりこんで出てこない

    ・毛を立てて、体をふくらませている

    ・水を飲まない

    画像: 猫が寒がりな理由と、寒いというサイン

    猫にとって快適な温度は、20~28℃が目安だそうです。我が家はエアコンの設定は大体22℃前後を保っています。

    とはいえ、年齢や健康状態によっても好む温度は違うので、特に、子猫や高齢猫、持病のある猫がいる場合は、暖かめの室温をキープすると安心かもしれません。

    また、見落としがちなのが乾燥対策。

    猫も人間と同じ。乾燥していると風邪をひいたり、皮膚トラブルを起こしたりするので、湿度も50%から60%に管理するとよいかと思います。

    加湿器があればベストですが、なければ、洗濯物や濡れたタオルを室内に干してもOK。

    留守の時の暖房はホットカーペットに

    さらに気になるのが、お留守番中の暖房ですよね。

    ヒーターやストーブといった危険性が高い暖房器具は電源を切って出かけるのが重要です。

    逆に、ホットカーペットや床暖房など、じわじわ温かくしてくれるものを活用するといいかもしれません。

    我が家は、床暖房、エアコンなどを利用しているのですが、ソファの下の隙間が、ちょうど床暖房の温かさがこもって、こたつみたいになるのが人気です。

    人間がいるときは、灯油ヒーターも使いますが、なぜかその上に乗って、お尻を温めるのが好きな様子。

    そういえば、亡くなった子たちもみんなやっていたなあ……と、ほんのりせつない気持ちになるのです。

    画像1: 留守の時の暖房はホットカーペットに

    画像2: 留守の時の暖房はホットカーペットに

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。

    ブログ「ちいさなチカラ」



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