• 生で食べてもおいしいけれど、加熱、加工をするとまた、まったく別の味わいをみせるのが、りんごの魅力。本記事では、菓子研究家・若山曜子さんの『りんごのお菓子』(扶桑社)からの一部抜粋で、ブランチにおすすめのりんごメニューと、つくりおきレシピ「キャラメルりんごクリーム」をお届けします。「キャラメルりんごクリーム」は、パンケーキに添えたり、お菓子づくりでマフィンやチーズケーキづくりに使ったり。常備すると、りんごの季節がより楽しくなる1品です。ぜひ、お楽しみください。
    画像1: 若山曜子さんの“りんご”のつくりおきスイーツ「キャラメルりんごクリーム」のつくり方と、週末ブランチのアイデア

    たとえば、週末のブランチにも
    りんごがあれば、朝からおいしい

    少し遅く起きた朝は、ブランチも兼ねたりんごのメニューでのんびりスタート。

    オープンサンドやマリネサラダ、軽めにローストにして、みずみずしいりんごが主役の食べ方を楽しみます。サッと切ってあえるだけ、焼くだけだから、10分もあればすぐに完成。選ぶならふじや王林など、糖度の高いりんごや蜜入りりんごがおすすめです。

    りんごとハムとチェダーチーズのオープンサンド

    画像: りんごとハムとチェダーチーズのオープンサンド

    のせて焼くだけとごく簡単なのに、甘じょっぱさが絶妙なオープンサンド。りんごのスライスを浮かべた紅茶とよく合います。

    パンケーキやトーストにも
    常備したくなる「キャラメルりんごクリーム」

    ほろ苦いキャラメルと甘酸っぱいりんごの風味が渾然としたリッチなクリーム。砂糖をしっかり、しょうゆ色にこがすのが、おいしそうな色に仕上げるコツ。

    画像2: 若山曜子さんの“りんご”のつくりおきスイーツ「キャラメルりんごクリーム」のつくり方と、週末ブランチのアイデア

    加熱調理に向く「紅玉」を使用。パンケーキに添えたり、トーストにつけたり、マフィンやタルト、チーズケーキなどのお菓子づくりに使ったり、さまざま楽しめるつくりおきスイーツ

    材料(つくりやすい分量:約270g)

    ● りんご(紅玉)1と1/2個(正味約250g)
    ● 砂糖(キャラメル用)40g
    ● 砂糖(ソテー用)30~40g
    ● バター小さじ1
    ● 生クリーム100mL

    ※日持ち:冷蔵保存時で約3週間、開封後約1週間。

    ※使うときは必要量を取り出して常温に戻してから使う。

    つくり方

     りんごは皮と芯を除いて1cm角に切る。

     フライパンまたは鍋に砂糖40gと水小さじ1/2(分量外)を入れ、しょうゆ色になるまで中火で加熱する。砂糖の色が変わるまではかき混ぜないで、じっとがまんすること。

     薄く煙が立ち、鍋中の泡が大きくふくらんできたら、とバターを加えてソテーする。りんごがしんなりとしたら砂糖30~40gと生クリームを加え、たえず中火でかき混ぜながらふつふつとした状態のまま加熱する。

     色が濃くなり、りんごにつやが出てキャラメルがねっとりとからみつくようになったら出来上がり。熱いうちに煮沸消毒をした保存容器に入れる。

    ★ポイント

    画像3: 若山曜子さんの“りんご”のつくりおきスイーツ「キャラメルりんごクリーム」のつくり方と、週末ブランチのアイデア

    煙が出てこげそうなときは、一度火を止めてからりんごを加え、りんごの水分が抜けたら再び火をつける。

    画像: パンケーキに、キャラメルりんごクリームをたっぷりと

    パンケーキに、キャラメルりんごクリームをたっぷりと

    〈料理/若山曜子 撮影/福尾美雪 スタイリング/池水陽子 取材・文/若名佳世(抜粋部分)〉

    ※ 本記事は『りんごのお菓子』(扶桑社)からの抜粋です。

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    天然生活の本『りんごのお菓子』(若山曜子・著)

    画像4: 若山曜子さんの“りんご”のつくりおきスイーツ「キャラメルりんごクリーム」のつくり方と、週末ブランチのアイデア

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    最も身近なくだもの、りんごが、日常のお菓子48品に生まれ変わります。巻頭は、オープンサンドやマリネなど、簡単にできるりんごを使った朝食レシピを提案。さわやかで気持いい一日の始まりを、りんごのお菓子とともに紹介します。続く第1章では、りんごバターやコンポートなど、さまざまなケーキやアイスにアレンジできるりんごのつくりおきを。第2章は、りんごのマフィンなどの簡単おやつ、第3章はアップルパイ、タルトタタンなどの定番焼き菓子が登場します。

    若山曜子(わかやま・ようこ)
    料理・菓子研究家。東京外語大学フランス語学科卒業後、パリへ留学。ル・コルドンブルーパリ、エコール・フェランディを経て、フランス国家調理師資格(CAP)を取得。パリのパティスリーやレストランで研鑽を積み、帰国後は雑誌や書籍のほか、カフェや企業のレシピ開発、料理教室の主宰など幅広く活躍。近著は『フライパン蒸し煮』(主婦と生活社)、『キャラメルのお菓子』(山と渓谷社)など。

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