• あわただしい朝でも栄養満点の朝ごはんを。3人の料理研究家に、いつもの朝ごはんとその段取りについて教えてもらいました。今回は料理家・スズキエミさんの朝ごはんの段取りを紹介します。
    (『天然生活』2023年1月号掲載)

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    “のっけごはん”を基本に、曜日で献立を決めて手間を短縮

    5時起床。目覚めたらすぐに湯を沸かし、白湯を飲みながら朝ごはんの支度にとりかかります。

    小学5年生の息子がいることもあり、腹持ちがいいようにと、朝はもっぱらお米を食べているというスズキエミさん。

    画像: 宮城県出身のスズキエミさん。実家は農家でおいしい玄米が送られてくるのだとか。白米は土鍋、玄米は圧力鍋で炊飯する

    宮城県出身のスズキエミさん。実家は農家でおいしい玄米が送られてくるのだとか。白米は土鍋、玄米は圧力鍋で炊飯する

    「基本はごはんにおかずをのせた“のっけごはん”が定番ですが、水曜日はおにぎり、木曜日は納豆、金曜日は納豆オムレツ……とメニューをざっくりと決めています。週に一度宅配を頼んでいて、水曜日に届くんです。だから、木曜日の朝は届いた納豆を、金曜日は1パック余った納豆と卵でオムレツにするというわけなんです。以前は、夜になると“明日の朝ごはんはどうしようかな……”と思っていたのですが、おおまかに決まっていれば迷うことなく、スムーズにとりかかれるようになりました」

    のっけごはんなのは、なるべく洗いものを増やさないようにという考えから。

    つくるのも食べるのも、手間と時間を短縮できるのがいいところとエミさん。

    「平日はどうしても時間がなくてサッと済ませることが多いのですが、週末は粉もの好きな夫のリクエストにこたえてパンやホットケーキを食べるのが我が家の定番。テレビを見ておしゃべりしながら、のんびり食べるのが週末のお楽しみです」

    スズキさんの忙しい朝の味方
    「ふわふわたまご」のレシピ

    材料とつくり方
    卵(2個)は溶きほぐし、塩(ふたつまみ)を加えてよくなじませる。熱したフライパンに油適量を入れ、卵液を流し入れる。菜箸で5~6回大きく混ぜ、半熟状になったら器に盛る。

    スズキさんの忙しい朝の味方
    「なめたけ」のレシピ

    材料とつくり方
    鍋にしょうゆ、みりん(各大さじ1と1/2)、酒、水(各大さじ1)、1.5cm長さに切ったえのきだけ(1パック)を入れて中火にかける。しんなりとしてとろみが出てきたら米酢(大さじ1/2)を入れてひと煮立ちさせる。

    *清潔な保存容器に入れ、3~4日保存可能

    スズキさんの「朝ごはんのお供」

    画像1: 料理家に聞く“朝ごはん”の段取り「曜日」ごとに朝食のメニューを決めたら、朝の準備がずっとラクに/スズキエミさん

    手づくりジャム

    週末用の自家製ジャムは常に3~4種類を冷蔵庫にストック。

    画像2: 料理家に聞く“朝ごはん”の段取り「曜日」ごとに朝食のメニューを決めたら、朝の準備がずっとラクに/スズキエミさん

    釜定のフライパン

    ふわふわたまごづくりに欠かせない鉄のフライパン。

    画像3: 料理家に聞く“朝ごはん”の段取り「曜日」ごとに朝食のメニューを決めたら、朝の準備がずっとラクに/スズキエミさん

    オーバルの木皿

    週末の朝食に3人分のサラダや果物をまとめて盛るのに便利。



    〈撮影/萬田康文 構成・文/結城 歩〉

    スズキエミ(すずき・えみ)
    レストランやカフェ勤務を経て独立。料理教室「暦ごはんの会」を主宰。季節の手仕事や保存食づくりが得意。インスタグラム@suzukiemi.gohan



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