• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、豚肉の煮汁も活用できる「シンプル煮豚」のお話。

    弱火で45分煮込んで、しょうゆに漬けるだけ

    かたまり肉をやわらかくするには「45分以上煮込むこと」と聞いたことがあります。

    確かに弱火で45分以上放ったらかしで煮た肉は、どんな部位でもやわらかくなります。

    私はキリが良いところで1時間にタイマーをセットします。

    とにかく煮込んで、後はしょうゆに漬けるだけという簡単すぎるレシピですが、よく褒められる料理です。

    肉を漬け込むときに一緒にゆで卵を加えれば煮卵も同時に完成。

    また、煮汁は塩。こしょうだけでスープになるというすぐれものです。

    味付けはポリ袋に入れて常温で1時間ほど置いておけば軽く味がつきます。しっかり味をつけたい場合は3時間ほど漬けてください。

    保存は袋に入ったまま冷蔵庫で、5日ほどで食べきってください。

    冷たいままでも薄く切って、前菜やサンドイッチの具として使えます。

    温めたい場合はポリ袋ごと湯せんで軽く加熱します。

    からしや白髪ねぎなどを添えてどうぞ。

    おもてなし料理にも便利

    さらに、おもてなし料理にはコチュジャンなどの辛みそをつけてサンチュやレタスに包んでいただくのもおすすめです。

    私は一度に倍量つくり、半分は食べやすい大きさに切って冷凍しておきます。

    炒飯や炒め物の具にそのまま使えるのでとても重宝します。

    倍量でもほかの材料の分量や煮込み時間は同じです。

    忙しい年末にぜひお役立ていただきたいレシピです。

    シンプル煮豚のつくり方

    画像: シンプル煮豚のつくり方

    材料とつくり方(2人分)

     豚かたまり肉(肩ロースかバラ肉)350gを鍋に入れ、ひたひたの水、酒(大さじ2)、塩(小さじ1/2)、 長ねぎの青いところ(2、3本)、にんにく(1片)、しょうがの皮(2、3枚)を入れてふたをして中火で加熱。

    画像1: 材料とつくり方(2人分)

     沸騰したら弱火で45分~1時間加熱する。

    画像: 1時間煮た状態

    1時間煮た状態

     肉を取り出し、しょうゆ(大さじ2~3)*を入れたチャック付きのポリ袋に入れ、常温で1~3時間、ときどき位置を変えて味をなじませる。煮汁はとっておく。

    画像2: 材料とつくり方(2人分)

    *お好みで、八角(1片)、はちみつ(小さじ1)などを加えても良い。

     でとっておいた煮汁から、長ねぎなど、肉以外のものを取り出し、塩・こしょう適量で味をつけ、スープとしていただく。

    画像3: 材料とつくり方(2人分)


    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在休止中。秋にリニューアル再開予定)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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    https://ameblo.jp/caferietta/

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