(『天然生活』2022年3月号掲載)
小さな工夫で、皆がうれしい
引っ越して2年余り。新しい暮らしのなかで片づけの仕組みも少しずつアップデートしてきました。
「以前は息子や友達が食べるお菓子をキッチンの棚に入れていましたが、片づかないのでかごにまとめてダイニングの一角に置くようにしました。みんなここから取って、残ったらここに戻してねって。私ひとりで片づけて疲れたり、遊びに来た人に厳しく言ったりするより、楽な仕組みをつくったほうがお互い気分よく過ごせますから」
だれもがストレスなく、楽に片づけできるように。暮らしの変化に合わせながら、これからも小さな工夫が生まれていきそうです。
みんなが「その都度」やることで、負担を減らす
使った人がさっとその場ですませば、片づけもぐんと楽に。ものの配置や収納法などを工夫して、苦にならない仕組みをつくっています。
浅川さんの、負担を減らす片づけの仕組み01
すっきりとしたテーブルで朝を迎える
「片づけは嫌いだからこそ、ため込まないようにしています」
ダイニングテーブルの上は使い終わるたびに何もない状態にするのが習慣。整理好きの夫が片づけることも。翌朝、家族全員が気持ちよく1日を始められる。
浅川さんの、負担を減らす片づけの仕組み02
家族の本棚は、エリア分けして定位置に
2階の広い廊下の壁一面に設けた家族全員分の本棚。「私たち夫婦の本と息子の本とでエリアをざっくりと分けています」
読み終えた本はその都度、元のエリアに戻すのがルール。厳密に決めると続かないのでおおまかに。
浅川さんの、負担を減らす片づけの仕組み03
書きもの関連は、テーブル後ろの棚に
ダイニングテーブルで家計簿をつけたりすることも。文具や書類、ノートなどはテーブルのすぐ後ろにある棚にまとめて収納。
作業が終わったらほとんど動かずに片づけられるため、テーブルへの出しっ放しを防げる。
浅川さんの、負担を減らす片づけの仕組み04
汚した人が、自分できれいに元に戻す
毎日のように息子の学校の友達が遊びに来る浅川家。
「しょっちゅう何かをこぼすので、このバッグに雑巾を用意して、汚れたらここから取ってふいてねとお願いしたんです」
使用後の雑巾は洗濯機のそばに置くルール。
片づけに役立つアイテム
強力なマグネットフック
キッチンの吊り棚につけているのは重いものでも吊るせる強力なマグネットフック。トングやピーラーなどの小物はもちろん、鍋も吊るしている。
小さなボックスをいくつも
古道具店で見つけたアンティークの箱などを文具や裁縫道具などの収納に活用。
「いただきもののお菓子の箱も気に入ったら取っておいて使います」
透明の押しピン
壁にそのまま刺せば、小さなほうきやざる、せいろなどの軽いものを引っ掛けられるので便利。
「透明なので目立たず、空間になじむところがよいです」
〈撮影/山田耕司 取材・文/嶌 陽子〉
浅川あや(あさかわ・あや)
神奈川県二宮町にある自宅に隣接した洋館で全国各地からセレクトした日用品の店「日用美」を営む。
インスタグラム:@nichiyobi_asakawa
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです