自己肯定感の究極、それが「不動心」

運を良くするための自己肯定感（自信と勇気と自立）の確立、この精神こそが「不動心」です。

心は本来、動くものですが、それはどんな状況でも肯定的な側面を見て生きていくという決意です。

この感覚が不動心を支えます。

予期せぬ出来事や経済的困難、命に関わる病気の宣告を受けたとしても、「まだ1日ある」「ここからリセットしてスタートできる」「悩むからこそ人間のいいところが出る」と考えられることが不動心です。

江戸時代における自己肯定感の高め方として解釈される「慎徳（しんとく）・立腰（りつよう）・克己（こっき）」というものがあります。

自己肯定感とは、どんな状況においても「生きよう」「幸せになろう」「自分には価値がある」「ありのままでいい」「自分で決めれば人生は変わる」「みんなのため、世のためになる」といった自信と勇気と自立の源の感覚です。

この自己肯定感を高めるために必要なのが、「慎徳・立腰・克己」という心のエクササイズです。

慎徳は、一人でも慎み深く生きることを意味します。

たった一人のときでも、私たちは地球の借り物で生きているにすぎない、だからこそ、他人のために行動することが大切であると考え、行動することです。

家に一人でいても、パートナーが疲れて帰ってくるから洗い物をしておこう、という行動がこれに当たります。

これは、慎み深く独立して生きる姿勢を養うものであり、大切な心構えです。

立腰は、姿勢を正しくすることを指します。

人間は二足歩行であり、腸が体内にあります。

正しい姿勢で腸を適切な位置に保つことで、ぜん動運動が促進され、栄養補給がスムーズになり、自律神経のバランスが整って成長ホルモンの促進につながります。

腰をピンと張り、姿勢を正すことで健康を維持することができます。

克己は、自己肯定感の中のレジリエンス力、つまり復活力を意味します。

人生には困難がつきものであり、そのときに再び立ち直る力が求められます。

これは、自分に勝つことであり、他人と比べるのではなく、昨日の自分と比べるという考え方です。

健康に気を配り、どんなときでも誰かのために生きることが重要です。

この「慎徳・立腰・克己」を実践することで、自己肯定感が高まって不動心になり、自信と勇気と自立を手に入れて運を良くすることができるのです。

はるか昔、江戸時代から自己肯定感は大切なものとして扱われていたのかもしれません。

「運のいい人」は自分も人も大切にできる“徳を積む”ために心がける日々の行いとは？／作家・中島輝さん - 天然生活web

新しい年をスタートするにあたり、「昨年よりさらに運をよくしたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。本記事では、作家・中島輝さんの著書『ホントのあなたは絶対に運がいい！』（扶桑社）より、「徳」につながる“自分”や“人”との向き合い方についてお話しします。

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〈著者／中島輝　編集／千木良まりえ、佐藤弘和　装画・中面イラスト／福士陽香〉

※ 本記事は『ホントのあなたは絶対に運がいい！』（扶桑社）からの抜粋です。

中島輝 （なかしま・てる）
作家／対人関係評論家／自己肯定感の第一人者／「自己肯定感アカデミー」代表著書累計70万部。プロアスリート・経営者・俳優など1万5000人以上の心理カウンセリングを手掛ける。 自己肯定感の第一人者。独自の自己肯定感理論を構築し人材育成を行い、受講生は3万人を超える。心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自の120のコーチングメソッドを開発し資格発行している。自己肯定感ムーブメントを生んだカリスマとして、「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」ことをミッションに掲げ、「一般財団法人自己肯定感学会」の代表、新しい生き方を探究する「風輝塾」の運営のほか、広く中島流メンタル・メソッドを知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー講座」などを主催する。毎月500人以上のメンタルカウンセラーコーチ、トレーナー、セラピストを育成・輩出している。著書に『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書』『書くだけで人生が変わる自己肯定感ノート』ほか多数。
中島輝 公式Webサイトhttps://ac-jikokoutei.com/