• cotogotoバイヤー・栗原悠太さんに新年にそろえたい、日本のいいものを教えていただきました。おせちづくりに役立つ「さらし」や「保存容器」、ふだんの日にも使える「お重」など、年末年始の料理に役立つアイテムをご紹介します。
    (『天然生活』2021年2月号掲載)

    料理をおいしく仕上げる、日本の道具、和の器

    画像: 東京・高円寺にある「cotogoto(コトゴト)」

    東京・高円寺にある「cotogoto(コトゴト)」

    cotogoto(コトゴト)のバイヤー・栗原悠太さんに、「新年にそろえたい、日本のいいもの」を教えてもらいました。

    おせちの算段を立て、しめ縄飾りを扉にかける。おせちの準備に手を取られる間は、どうにも晩ごはんにまで手が回らなくなりがちで、つい多くなる鍋料理。

    年末年始はあわただしいながらも気持ちが華やぎ、多くの人が自然と、日本で暮らす楽しさを実感します。

    「本格的におせち料理の準備にとりかかる時分には、その気持ちがいっそう強くなりますね。そんなわけで今回は、年末年始の台所仕事に役に立つものをたくさんご紹介しようと考えました」

    おせちは結局、年末からこつこつためた“つくりおき”を年始にお重に詰めるもの。やはり、活躍するのは使いやすい保存容器。

    「やはり、ここは定番の野田琺瑯のレクタングルを。空気を抜いて保存できる“密閉蓋”と組み合わせるのが便利です。

    さらに、素材の水けをしぼる、栗きんとんを茶巾にする、などの作業には、何度も使えるさらしが重宝。ロールタイプなら台所に常備しやすく、使い勝手もいいですよ」

    また、お重を新調したい人におすすめなのが、シンプルな竹製のもの。おせちを詰めれば清々しく新年にふさわしい雰囲気に、のり巻きやおいなりさんを詰めれば、普段使いにもすんなりなじむ使い勝手のよさが自慢です。

    「日本製の品々は、どれもこの国の気候、風土に合ったものばかり。

    古くからある道具は、いまの生活には取り入れにくいと思われがちですが、実際使えば理にかなっていると気づくはず。

    新年の、和に寄り添った気持ちでいるときに手に取り、そのよさを実感して、日常でも愛用してもらいたいですね」

    cotogotoバイヤー・栗原悠太さんおすすめの、「日本のいいもの」

    (こうちょうさいこすが)
    公長齋小菅の二段重箱

    画像: 二段重箱)サイズ:約幅19.5×奥行き19.5×高さ12.5cm 質量:約735g、十字仕切り)1枚のサイズ:約幅18×高さ4.5×厚さ0.3cm 質量:約50g

    二段重箱)サイズ:約幅19.5×奥行き19.5×高さ12.5cm 質量:約735g、十字仕切り)1枚のサイズ:約幅18×高さ4.5×厚さ0.3cm 質量:約50g

    漆塗りとはひと味違った、清々しい表情の竹のお重。別売りの仕切りも2種あり、盛りつけの幅が広がる。「おせちはもちろん、お花見や運動会などにも活躍」

    金網つじの盛り網

    画像: 八角)サイズ:約幅30×奥行き25.5×高さ4.5cm 質量:約250g、四角)サイズ:約幅29.5×奥行き25.5×高さ5cm 質量:約280g

    八角)サイズ:約幅30×奥行き25.5×高さ4.5cm 質量:約250g、四角)サイズ:約幅29.5×奥行き25.5×高さ5cm 質量:約280g

    何かと台所が忙しいこの時季は、手軽でおいしい鍋を囲む機会が自然と多く。「鍋の野菜や、揚げ物を盛るのにいいいですよ」。編み目はさすがの美しさ。

    木箸しのはら×cotogotoの八角箸

    画像: 左から)黒檀・鉄木・山桜 サイズ:約幅0.8×高さ0.8×長さ22.5cm

    左から)黒檀・鉄木・山桜 サイズ:約幅0.8×高さ0.8×長さ22.5cm

    職人が1本1本削る食い先は、どんな小さなものもつまみ上げられる細やかな仕上げ。「末広がりで縁起のいい八角の箸は、ハレの日の食卓にぴったり」

    野田琺瑯のレクタングル深型(密閉蓋付)

    画像: 左・ライトグリーン)サイズ:約直径5.5×高さ7cm 質量:約85g、中・黄色)サイズ:約直径4.8×高さ10cm 質量:約92g、右・オレンジ)サイズ:約直径4.5×高さ9.5cm(持ち手含まず) 質量:約82g

    左・ライトグリーン)サイズ:約直径5.5×高さ7cm 質量:約85g、中・黄色)サイズ:約直径4.8×高さ10cm 質量:約92g、右・オレンジ)サイズ:約直径4.5×高さ9.5cm(持ち手含まず) 質量:約82g

    少しずつ仕上げていくおせちづくりは、保存容器がたくさん必要。「ホウロウはにおい移りや熱によるゆがみもなく、この時季にはとくに便利さを実感」

    東屋の麻布十四番

    画像: 左から)白・赤・青 サイズ:約横75×縦53.5cm(開封時)

    左から)白・赤・青 サイズ:約横75×縦53.5cm(開封時)

    リネン100%のふきんは、吸水性も抜群で乾きも速いので衛生的。「大判なので、ふきんとして使うほか、ランチョンマットなどにも使えます」

    家事問屋の下ごしらえボール

    画像: 左・9サイズ)サイズ:幅9.4×奥行き8.8×高さ5.6cm 容量:270mL 質量:約110g、中央・11)サイズ:幅11.8×奥行き11.4×高さ6.5cm 容量:520mL 質量:約170g、右・13)サイズ:幅13.5×奥行き13×高さ7.8cm 容量:800mL 質量:約235g

    左・9サイズ)サイズ:幅9.4×奥行き8.8×高さ5.6cm 容量:270mL 質量:約110g、中央・11)サイズ:幅11.8×奥行き11.4×高さ6.5cm 容量:520mL 質量:約170g、右・13)サイズ:幅13.5×奥行き13×高さ7.8cm 容量:800mL 質量:約235g

    使い勝手のいいミニボウルは料理の手際をよくしてくれる縁の下の力持ち。「内側に容量を測る線が付いていたり、注ぎ口が付いていたりとても便利です」

    コンテックスのルームシューズ

    画像: MOKU LINEN ルームシューズ 左)サイズ:M(23~24.5cm用)、 右)サイズ:L(25~26.5cm用)

    MOKU LINEN ルームシューズ 左)サイズ:M(23~24.5cm用)、 右)サイズ:L(25~26.5cm用)

    来客が増える年末年始は、スリッパを一新する絶好の機会。「タオル地でつくられているので丸洗い可。40%リネン混で蒸れにくいのもいいところです」

    鋳物屋のピース圧力鍋

    画像: 2.8L 本体サイズ:約直径21(取っ手含む幅41)×高さ17cm 容量:2.8L 重量:約2,500g

    2.8L 本体サイズ:約直径21(取っ手含む幅41)×高さ17cm 容量:2.8L 重量:約2,500g

    黒豆煮など、おせちには圧力鍋を活用すれば手軽につくれるものがたくさん。「調理時間の短縮だけでなく、素材のうま味が感じられる仕上がりに」

    輪島キリモトの端反椀

    画像: 左から)本朱・黒 サイズ:直径13×高さ7.4cm 容量:約460mL 質量:約130~140g

    左から)本朱・黒 サイズ:直径13×高さ7.4cm 容量:約460mL 質量:約130~140g

    口あたりがやさしいのは、椀の縁をくちびるに沿うようやや外に向け張り出しているから。「お雑煮はもちろん、日々のお味噌汁や小どんぶりにも使って」

    四十沢(あいざわ)木材工芸のKITO 小皿(小)

    画像: 左から(隅入菱)サイズ:幅12.7×奥行き9.3×高さ1.5cm 質量:約35g、(木瓜)サイズ:幅12×奥行き9.6×高さ1.5cm 質量:約35g、(松)サイズ:幅12.6×奥行き9×高さ1.5cm 質量:約30g

    左から(隅入菱)サイズ:幅12.7×奥行き9.3×高さ1.5cm 質量:約35g、(木瓜)サイズ:幅12×奥行き9.6×高さ1.5cm 質量:約35g、(松)サイズ:幅12.6×奥行き9×高さ1.5cm 質量:約30g

    輪島塗などの漆器の木地屋が手がける、やわらかな曲線でできた繊細な形の小皿。「木目の美しさを生かした形は、木を知り尽くしているからこそです」

    さささの和晒ロール

    画像: 左)Cut(ミシン目あり)、中央)Free(ミシン目なし) サイズ直径6.2cm×幅36cm×全長約7m ※縦型の専用スタンド(写真右)は別売り

    左)Cut(ミシン目あり)、中央)Free(ミシン目なし) サイズ直径6.2cm×幅36cm×全長約7m ※縦型の専用スタンド(写真右)は別売り

    水をきったり、ふいたり、こしたり……さまざまに使えるさらし。「ペーパーのように使い捨てではなく、調理の使用後は掃除道具としても活用できます」

    スタックコンテナーズの持ち手つきコンテナー

    画像: JOMON SERIES GRIP(Black)サイズ:約幅45×奥行き32×高さ24cm 質量:約550g

    JOMON SERIES GRIP(Black)サイズ:約幅45×奥行き32×高さ24cm 質量:約550g

    柿渋を塗り、ろう引きをして仕上げた厚紙製のボックス。年始の来客時の荷物入れや、子どものおもちゃ箱にぴったり。「独特のムラや風合いを楽しんで」



    〈撮影/林 紘輝 スタイリング/竹内万貴 取材・文/福山雅美〉

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    cotogoto(コトゴト)
    東京都杉並区高円寺南4-27-17-2F
    ☎03-3318-0313
    営業時間:11:00~19:00
    ㊡無休
    https://www.cotogoto.jp/



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