(『天然生活』2012年2月号掲載)
少しの工夫で、お餅を新鮮なおいしさに
お正月も終わり頃になると、「お餅が余って困ってしまう」という声をよく耳にします。
でも、そんなお餅の食べ方も、冷水さんの手にかかると、食べ飽きしない、おいしい組み合わせに変身するから驚き。お餅って、少し目線を変えると、新鮮なおいしさと可能性を兼ね備えた万能食になるのです。
「手でこねて、手で食べるお餅は、『手』を連想させるもの。レシピは、手を加えすぎないことを心がけてシンプルに。そのほうが、お餅らしい感じがしませんか?」
「生ハムといちじくの蒸し餅」のつくり方
生ハムといちじくが絶妙の組み合わせ。蒸すことで、お餅にいちじくの甘さがじんわりしみておいしい。
材料(2個分)
● 丸餅(または切り餅) | 2個 |
● ドライいちじく | 2個 |
● 生ハム | 2枚 |
つくり方
1 耐熱皿に餅といちじくをのせ、湯気の上がっている蒸し器で7~8分蒸す。火を止めて、そのまま3~4分蒸らす。
2 蒸し器から取り出し、餅といちじくに生ハムを添える。
「カレーチーズあられ」のつくり方
カラリと揚げた手づくりあられはビールのおつまみに最適です。カレー粉にチーズを加えるのがポイント。
材料(つくりやすい分量)
● 切り餅 | 3~4個 |
● 揚げ油 | 適量 |
● A | |
・カレー粉 | 大さじ1 |
・塩 | 小さじ1/3 |
・パルミジャーノのすりおろし (または粉チーズ) | 大さじ1 |
つくり方
1 餅は1cm角に切り、平たいざるなどに入れて、風の当たる場所で3日間ほど天日干しにする。
2 揚げ油を中温よりやや低め(170℃)に熱して1の餅を入れる。油跳ねに気をつけながら、ぷっくりと色づくまで揚げる。
3 ボウルにAを入れて混ぜ、2を加えてまぶす。
おいしいお餅の焼き方
オーブントースターで焼く場合:餅をセットして、こんがりと焼けたらスイッチを切り、2~3分おく。
網の上でじか火で焼く場合:片面が焼けたら返し、アルミホイルをかぶせてもう片面を焼く。焼けたら火を止め、蒸らすように2~3分おく。
〈料理・スタイリング/冷水希三子 撮影/大沼ショージ 取材・文/花沢理恵〉
冷水希三子(ひやみず・きみこ)
レストランやカフェ、季節の食材を使った、やさしくシンプルなレシピが評判を集める。料理にまつわるコーディネート、スタイリング、レシピ制作を中心に、書籍、雑誌、広告など多岐にわたって活躍。
インスタグラム:@kincocyan
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです