(『天然生活』2012年2月号掲載)
少しの工夫で、お餅を新鮮なおいしさに
お正月も終わり頃になると、「お餅が余って困ってしまう」という声をよく耳にします。
でも、そんなお餅の食べ方も、冷水さんの手にかかると、食べ飽きしない、おいしい組み合わせに変身するから驚き。お餅って、少し目線を変えると、新鮮なおいしさと可能性を兼ね備えた万能食になるのです。
「手でこねて、手で食べるお餅は、『手』を連想させるもの。レシピは、手を加えすぎないことを心がけてシンプルに。そのほうが、お餅らしい感じがしませんか?」
「ハムチーズ餅サンド」のつくり方
食パンがないとき、お餅でハムチーズサンドを。コーヒーにもぴったり。定番的な組み合わせなのに、異なる食感のお餅でサンドすると新鮮に。
材料(2個分)
● 切り餅 | 4個 |
● スライスハム | 2枚 |
● スライスチーズ | 2枚 |
つくり方
1 餅は、こんがりと焼く。
2 1の餅の上にハムとチーズをのせて、上に餅を重ねる(これを2個つくる)。手のひらに体重をかけて押しはさむ。
※餅が手につかないように、オーブンシートなどではさむとつくりやすい。
「干し柿とブルーチーズ餅」のつくり方
みずみずしい果肉のあんぽ柿と、ブルーチーズとの出合いに感動。口の中でやわらかな素材同士がからみ合い、新たな味をつくります。
材料(2個分)
● 切り餅 | 2個 |
● 干し柿 | 2個 |
● ブルーチーズ | 10g |
つくり方
1 餅は、こんがりと焼く。
2 干し柿の中心に縦に切り目を入れて種を取り、1の餅とブルーチーズをはさむ。
※切り餅の長さは、干し柿の大きさにそろえるとつくりやすい。
おいしいお餅の焼き方
オーブントースターで焼く場合:餅をセットして、こんがりと焼けたらスイッチを切り、2~3分おく。
網の上でじか火で焼く場合:片面が焼けたら返し、アルミホイルをかぶせてもう片面を焼く。焼けたら火を止め、蒸らすように2~3分おく。
〈料理・スタイリング/冷水希三子 撮影/大沼ショージ 取材・文/花沢理恵〉
冷水希三子(ひやみず・きみこ)
レストランやカフェ、季節の食材を使った、やさしくシンプルなレシピが評判を集める。料理にまつわるコーディネート、スタイリング、レシピ制作を中心に、書籍、雑誌、広告など多岐にわたって活躍。
インスタグラム:@kincocyan
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです