調理室池田の日替わりサンドイッチ「グリルチキン」と「クロックムッシュ」
神奈川県川崎市にある中央卸売場北部市場。市場の中にある「調理室池田」は、一般の方も入れるエリア「関連商品売場棟」の角地に店を構えています。
開店直後の7時半は、まだ一般の方の入場ができないため、市場で働く方や、市場に買い付けにくる飲食のプロの方々がやって来るといいます。
「市場に仕入れにやってくるお寿司屋さんや場内の水産棟で働く方がよくいらっしゃるのですが、日ごろ魚を扱っているためか、皆さんお肉が食べたいみたいで……。店を始めた当初、リクエストを受けたんです」と、店主の池田宏実さん。
そのため、朝ごはんのメニューには、定番の「ツナサンド」と、日替わりのサンドイッチには肉を使ったものが多いのだそうです。
「グリルチキンのサンドイッチ」(715円)は、何ともボリューミーなメニュー。早朝からエネルギッシュに場内で働く方にぴったり。
自家製マヨネーズにマスタードを混ぜた「マスタードマヨネーズ」をパンにたっぷり塗って、グリルチキン、キャベツと玉ねぎのマリネをのせて……。
甘酸っぱさのあるアメリカっぽい味をイメージしたというマヨネーズとマリネが、チキンのジューシーな味わいとよく合います。
日替わりで豆の種類が変わるコーヒー(495円)と一緒にどうぞ。ちなみに本日のコーヒーはブラジルでした。
熱々とろとろクリーミーな「クロックムッシュ」
日替わりサンドイッチの中からもう1品ご紹介。「クロックムッシュ」(660円)です。
ホワイトソースをたっぷりパンに塗り、ももハムの切り落としを隙間なく敷き詰め、ホワイトチェダーチーズをのせて。
上にのせたパンにもチーズをたっぷりと。そして、ガスオーブンで焼いて完成です。程よい焦げ目がなんとも食欲をそそります。
パンに挟んだホワイトソースとチーズがとろりと溶けて、渾然一体となって口いっぱいに広がる幸せ……。ももハムは厚めにスライスしてあるので、しっかりとした食べごたえがうれしいポイントです。
……ちなみに、サンドイッチやケーキの提供で使用しているこちらのお皿、パリの大衆食堂で使われているものなのだそう。
「向こうでは、結構どのお店でもトイレに向かう途中の奥まった通路に、こういうお皿なんかの商品が置いてあって、購入できるようになっているんです」
朝ごはんのあとは、2階のギャラリーへ
店主の池田宏実さんの夫であるオーナーの池田講平さんがセレクトした、アンティークのお皿やガラスのグラス、テキスタイルなどの雑貨が並ぶ、2階のギャラリーもぜひお立ち寄りを。
パリなどのヨーロッパを中心に、日本のものなども取り扱っています。
小さめの窓からは荘厳な雰囲気を感じる光が差し込み、なんだか海外の修道院を訪れたような気分になります。
こちらのギャラリーでは、年に数回アート作品などの展示も行っているそうです。
おいしい朝ごはんはさることながら、素敵な空間や魅力的なものに出合える場所でもある「調理室池田」。パリの空気を肌で感じる朝のひと時を、ぜひ味わってください。
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次回は、朝食にいただきたい「ケーキ」のご紹介です。
今回ご紹介した「朝食」はこちら
「グリルチキンサンドイッチ」/715円(税込み)
「クロックムッシュ」/660円(税込み)
「コーヒー」/495円(税込み)
〈撮影/山田耕司〉
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調理室池田
神奈川県川崎市宮前区水沢1-1-1
川崎市中央卸売北部市場 関連商品売店棟45
水・日・祝休み
7:00~13:00(土14:00LO)
ランチは11:45~