瀬尾幸子さんのシンプルな“昭和の居酒屋”つまみ
「お店に入ったらまずはお酒1杯と料理1品を頼み、次は何を食べようかと考えている時間が楽しい」と、外でひとり飲みする時間も大切にしている瀬尾幸子さん。
酒飲みはちびちび飲んで長い時間楽しみたい。手の込んだものではなく、気のきいたつまみを食べたい、といいます。
それは家でも同じ。最初に2〜3品ささっとつくれるものを用意。もう1品欲しいなと思ったら、酔っぱらっていてもつくれる、超カンタンつまみの出番です。
「昭和の居酒屋メニューのように、シンプルな味は飽きないし、疲れません。つまみはメインではなくお酒を飲むためのサブ的な存在なので、気楽に遊べるのがいいところ」
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だし要らず、ふんわりやわらか
「ねぎ入り卵焼き」のつくり方
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だし巻き卵のような味わいなのに、だしは入らず、薄く巻く必要もなし。炒めたねぎがうまみになり、味付けは塩だけで十分おいしい。
材料(2人分)
● 卵 | 2個 |
● 長ねぎ | 10cm |
● 塩 | 小さじ1/3 |
● サラダ油 | 小さじ2 |
つくり方
1 長ねぎは縦4つ割りにしてから、小口切りにする。
2 卵は塩、水大さじ1と1/2を加えて溶きほぐす。
3 卵焼き器を中火にかけ、温まったらサラダ油を入れ、長ねぎを加えて焦がさないように炒める。
4 長ねぎがしんなりしたら卵液を流し入れ、ゆっくり大きくかき混ぜる。半熟より少し手前で折りたたんで片側に寄せる。
5 焼き色がついてきたら上下を返し、反対の面も焼く。食べやすい大きさに切って器に盛る。
memo
卵液を一度に流し入れ、菜箸をゆっくり動かして半熟の状態をつくります。ほどよく半熟になったら、へらに持ち替え、2回ほどたたんでまとめます。
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瀬尾幸子さんのお気に入りの豆皿
お気に入りの豆皿を見せてもらいました。器選びの参考にしてみてください。
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直径12.5cm
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沖縄の器、やちむんの中でも落ち着いた色合いが気に入っています。これにケーキをのせて、紅茶と一緒に出しても。
本記事は『うちの豆皿つまみ極上レシピ』(主婦と生活社)からの抜粋です
* * *
6人の料理人&料理家が提案する、豆皿にのせてちょこちょこつまみたい、極上おつまみの厳選レシピ集
手のひらサイズの器にちょこんとつまみをのせて、ちびちびつまみながら、お酒をくいっと。“家にいながらお店気分が味わえる”と好評だった「うちの豆皿つまみ」シリーズ・好評第2弾。レシピを提案するのは、人気料理店の店主や今をときめく料理家の先生たち、計6人。体にいい食材を使ったつまみ、やさしい味わいの中華つまみ、とにかく早くつくれるクイックつまみ、ストック食材でつくれる乾物つまみ、おしゃれなフレンチつまみに、昭和の横丁つまみ…各人の個性あふれるつまみが次々登場します。それぞれの方が手持ちの豆皿の中からお気に入りを選び、盛りつけているのもこの本の大きな魅力のひとつ。眺めて楽しく、使って役立つ保存版の1冊です。
〈撮影/木村 拓(東京料理写真) 取材/広谷綾子〉
瀬尾幸子(せお・ゆきこ)
料理研究家。大学卒業後、フードコーディネーターとして経験を積み、独立。料理初心者でもおいしくつくれて、毎日食べても飽きないシンプルな家庭料理が得意。 大のお酒好きで、『おつまみ横丁』(池田書店)をはじめ、おつまみ本も多数出版。 過去に2回、料理レシピ本大賞を受賞。
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