(『天然生活』2022年8月号掲載)
本多さおりさんの家から学ぶ
キッチン&ダイニングの工夫とポイント
家事や仕事など、一日のなかで本多さんが一番長く過ごす場所。
「自然とものが多くなりがちですが、“すぐ手に取れる”と“すっきり”を両立させることを意識しています」
そのために、オープン棚やトレイ、フック、かごなどのアイテムをフル活用しています。
本多家のキッチン&ダイニングのポイント
A. 吊り戸棚の扉は、片手で開くポップアップ式
B. ざるなどは、ピンチ付きのフックに吊るして乾かす
C. ノートPCは、スライド式の収納に
D. 棚の上は、子どものランドセル置き場に
E. テーブルの縦横の向きを変えたらより暮らしやすくなった
F. 窓手前に取り付けたポールは、部屋干しで大活躍
G. ひとつの窓にだけ、薄い布を垂らして目隠しに
* * *
キッチン&ダイニングの工夫 01
「とりあえず」の書類は浅い竹かごにまとめて
あとで目を通したい書類などは、浅い竹かごに入れてオープン棚下のスペースに。
「デスクの上も散らからず、探す手間も省けます。『とりあえずのものはここ』と決めたことで、気持ちも楽になりました」
キッチン&ダイニングの工夫 02
キッチンのごみ箱はキャスター付きをセレクト
キャスター付きの丸いごみ箱は「調理中に片手でさっと引き寄せられるし、掃除の際もすぐ動かせるので使いやすいです」
ふたはごみ箱の縁に引っ掛けられる。
キッチン&ダイニングの工夫 03
食器収納はシンクそばに、短時間で一気にしまえる
食器や調理道具の収納はシンクと食洗機のそばに集約。
洗い終わったら引き出しや戸棚を全部開け、短時間で一気にしまう。
「ほとんど一歩も動かずにすみます」
キッチン&ダイニングの工夫 04
行き来が一番多い場所に家族が使うものをまとめる
ダイニングの一角、リビングへと通じる動線は家族が一番行き来する場所。
ここに棚を置き、子どもの学用品や家族で使う日用品を収納している。
キッチン&ダイニングの工夫 05
買い物帰りに直行。冷蔵庫横にある万能棚へ
お菓子や米などのほか、ラップといった日用品も収納。
〈撮影/林 絋輝 取材・文/嶌 陽子 イラスト/德丸ゆう〉
本多さおり(ほんだ・さおり)
生活重視・ラク優先の整理収納コンサルタント。夫と2人の息子との家族4人暮らし。現在はオンラインでの収納相談室を定期的に開催するほか、暮らしをラクにまわす工夫を雑誌や書籍などを通じて提案。著書に『私をあたらしくする51のこと』(大和書房)、『暮らしをそのままの自分に寄せて』(主婦の友社)など多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです