整理収納コンサルタント・本多さおりさんの家で印象的なのは、それぞれの空間の役割やふだんそこで何をするかをよく考えたうえでの空間づくり。「作業のしやすさ」や「出し入れのしやすさ」が徹底されている空間の中から、今回は「リビング」の工夫とポイントを紹介します。
(『天然生活』2022年8月号掲載)
(『天然生活』2022年8月号掲載)
本多さおりさんの家から学ぶ
リビングの工夫とポイント
ダイニングとつながっているリビングですが、用途ははっきりと分かれています。
「リビングは子どもが遊んだり大人がくつろいだりする場所。のびのび過ごせる空間にしたいので、ものはほとんど置いていません」
床に家具やものがないため、広々と感じられます。
本多家のリビングのポイント
A. できるだけ、家具やものを置かず、スペースを確保
B. センターテーブルには、ひとり1個、息子ふたりの専用引き出しが
C. 間接照明を使い、夜はくつろげる雰囲気を灯りで演出
D. 窓の外にはベランダの緑が並び、ソファからは気持ちいい景色が見える
* * *
リビングスペースの工夫 01
子どもたちのおもちゃは壁の有孔ボードに収納
子どもたちがよく遊ぶ恐竜のおもちゃは、壁面の有孔ボードに収納。
しまいづらい形もフックにかけることですっきり収まり、子どもたちもすぐ手に取れる。
リビングスペースの工夫 02
薄く透ける白い布でゆるやかに空間を仕切る
リビングとダイニングの間に薄い布を1枚かけることで、「家族がお互いの気配を感じつつ、それぞれの場所でよりリラックスできるようになりました」
〈撮影/林 絋輝 取材・文/嶌 陽子 イラスト/德丸ゆう〉
本多さおり(ほんだ・さおり)
生活重視・ラク優先の整理収納コンサルタント。夫と2人の息子との家族4人暮らし。現在はオンラインでの収納相談室を定期的に開催するほか、暮らしをラクにまわす工夫を雑誌や書籍などを通じて提案。著書に『私をあたらしくする51のこと』(大和書房)、『暮らしをそのままの自分に寄せて』(主婦の友社)など多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです