(『天然生活』2020年1月号掲載)
覚悟を決めて受け継ぐ「酒まんじゅう」
真庭さん(手前)と椎林さんと一緒に飯島さんも包装をお手伝い。
おふたりともつやつや美肌の持ち主で、まんじゅう酒の残りを手や顔につけているのだとか!
蒸したては、生地がふっくら、もっちりして格別。
同じ群馬県の酒まんじゅうでも形が少しずつ違い、平べったいものもあるのだそう。
でき上がったら網の上で冷まして包装する。
「いまは人手が足りなくて、蒸したてを提供できないんです」と椎林さん。
ほがらかな椎林さん。酒まんじゅうは1個110円。
営業は毎週土日のみで道の駅でも販売する。12月半ばから3月中は冬季休業に。
気温や分量、発酵に使った道具(毛布、布団、電気毛布)などを細かく記録したメモ。
過去の記録を参考に微調整することも多いそう。
あんこには北海道産小豆を使い、生地とのバランスを考えて、炊き具合を毎回替える。
ち密な仕事で昔ながらの味を守っている。
飯島さんはもともと酒まんじゅう好き。
「もっちりした生地、ちょうどいい甘さのあんこ、最高です」と感激。取材中に4個も平らげた。
手づくり感いっぱいのパックに心が和む。
そのままでも、蒸し器やレンジで温め直しても、揚げてもおいしいそう。冷凍保存も可能。
<撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美>
飯島奈美(いいじま・なみ)
東京都八王子生まれ。フードスタイリストとして数々のテレビCM、映画、テレビドラマに関わり、記憶に残る「食」を表現。オリジナルレシピ付きのエッセイ集『ご飯の島の美味しい話』(幻冬舎)など著書多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです