• 映画を観るとき、つい目が行く料理とお菓子。印象的な使われ方をしていると、物語にもぐっと深みが生まれます。料理家の坂田阿希子さんに、気になった映画のなかの料理と再現レシピを伺いました。今回は、『深夜食堂』のナポリタンのつくり方を。
    (『天然生活』2020年3月号掲載)

    『深夜食堂』のナポリタン

    画像: 『深夜食堂』のナポリタン

    鉄板で焼かれた半熟の玉子焼きの上にナポリタンを盛って。

    まろやかでどこか懐かしい味わいです。

    画像: ©2015安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会

    ©2015安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会

    『深夜食堂』

    繁華街の路地裏にある小さな食堂「めしや」を営むマスターと客の、心の交流を描いたコミックを映画化。

    毎回登場する魅惑的なメニューも話題に。このナポリタンは高岡早紀演じる会社社長の愛人が食べたもの。

    2015年/日本/監督:松岡錠司/アミューズソフト(発売元:小学館、アミューズ、MBS)

    材料(2人分)

    ● スパゲッティ(1.9mm)200g
    ● 玉ねぎ1/2個
    ● ピーマン1個
    ● マッシュルーム4個
    ● ベーコン(ブロック)80g
    ● サラダ油大さじ4
    ● トマトケチャップ大さじ4~5
    ● 塩小さじ2/3
    ● こしょう少々
    ● 卵4個
    ● パルメザンチーズ、タバスコ各適宜

    つくり方

     玉ねぎはくし形切り、ピーマンは種を取って細切り、マッシュルームは薄切り、ベーコンは細切りにする。

     フライパンにサラダ油を熱し、ベーコンを炒める。火が通ったら玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームを加えて炒め、少ししんなりしてきたらトマトケチャップを加え、炒め合わせる。

     スパゲッティはたっぷりの湯で袋の表示通りゆでる。にゆで汁50mLを加えて強火で煮立てながらなじませる。

     フライパンにバター、湯を切ったスパゲッティを加え、塩、こしょうで味をととのえる。

     鉄板を熱して割りほぐした卵を流し入れ、表面が半熟程度にかたまってきたらを上に盛りつける。お好みでパルメザンチーズ、タバスコをふる。



    <料理/坂田阿希子 撮影/砂原 文 スタイリング/荻野玲子 取材・文/田中のり子>

    坂田阿希子(さかた・あきこ)
    料理家。料理家アシスタント、フランス菓子店・料理店で経験を重ね、独立。2019年秋代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。著書に『ピラフとドリア』(立東舎)、『トマト・ブック』(東京書籍)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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