• 都心からのアクセスのよさと豊かな自然が人気で、近年移住者が増えている東京都青梅市。この地に移住して、無垢の木を使ったナチュラルな住まいに暮らす2組の家族を取材しました。

    移住事例02 山野家
    都心から移住して薪ストーブのある家に暮らす

    青梅駅から奥多摩駅へ向かう鉄道の駅を降り立ち、多摩川上流を臨みながらしばらく歩くと、のどかな里山が広がります。

    そんな風景のなかに建つ、四角い箱型が印象的なお宅。山野裕行さん、悦子さんご夫妻が建てた家です。

    画像: 移住事例02 山野家 都心から移住して薪ストーブのある家に暮らす

    もともとは、商店街のあるにぎやかなまちに住みたい、と東京の中野区で暮らしていたご夫妻。

    「都会暮らしも十分経験したし、郊外の自然があるところに住むのもいいんじゃないかと思ったんです」と裕行さん。

    「家族そろって、田舎暮らしのほうが子どもたちにとってもいい経験になる気がして。長女が高校3年、次女が中学1年になるタイミングで引っ越しを決断しました」と悦子さんが続けます。

    画像: 裕行さん、悦子さん、長女

    裕行さん、悦子さん、長女

    悦子さんの長年の夢である“薪ストーブがある暮らし”が叶う家として、以前、住宅展示場で「すてき!」と心に残っていた2階建て、箱型スタイルの家を購入することに。

    続いて、2階に設置するピクチャーウィンドウからの眺めが楽しめる、土地探し。

    「外の景色を絵のように枠取りするために設けられた窓からの風景は、絶対に譲れない条件。更地だったこの場所の草むらをかき分け、超ロングの自撮り棒にカメラを取りつけて確認しました(笑)」と悦子さん。

    努力のかいあって、山の稜線を臨める場所を青梅で見つけることができました。

    一度はあきらめた
    あこがれの「薪ストーブ」を実現

    ずっと悦子さんが憧れていたこと。それは、薪ストーブがある家。

    「さすがにまちなかの中野ではムリ。あきらめて、都心の生活を楽しんでいました」と悦子さん。けれど中野に住んで10年が過ぎた頃、夫婦の想いは変わってきました。

    玄関横の土間に設えた念願の薪ストーブは、家族全員にとって、想像以上に素晴らしいものだったようです。

    画像: 「寝るのが趣味(笑)」という長女も「薪ストーブの前で、うとうとしているのが大好き」

    「寝るのが趣味(笑)」という長女も「薪ストーブの前で、うとうとしているのが大好き」

    「火を見ているのもほっとするし、体の芯から温まります」と裕行さん。

    「薪ストーブでつくった煮込みやシチュー、ピザやグラタン、パイ…。とってもおいしいですよ」と悦子さんも満足げに語ります。

    火をつけるのは裕行さんが担当。朝5時に起きて、薪をくべて、「次第に温かくなってきたなというときが、至福の幸せです」と裕行さん。

    今では、週末、薪を集め、薪を割る作業も楽しくて仕方ないのだそうです。

    画像: 一度はあきらめた あこがれの「薪ストーブ」を実現

    そして、悦子さんにとって、薪ストーブは新たな活動のきっかけにもなりました。

    「シマーポット」との出合いです。

    シマーポットとは鍋にハーブやスパイス、フルーツなどを水とともに煮込んで、蒸気とともに上がる香りを楽しむもの。

    画像: この日は、青梅で多くとれたいただきもののユズ、庭のローズマリー、スターアニス、シナモン、クランベリーを使用

    この日は、青梅で多くとれたいただきもののユズ、庭のローズマリー、スターアニス、シナモン、クランベリーを使用

    薪ストーブの上に置いておくと、次第にやわらかく香りが部屋いっぱいに広がっていきます。

    悦子さんは、最近日本でも数少ないシマーポット教室を開催。人気を博しています。

    気分が上がるキッチンと
    家族の気配が感じられるリビング

    自宅サロンと中野でレンタルカフェも営む悦子さんにとって、キッチンは大切な場所。

    正面とサイドから光が差し込み、清潔感のある白い壁のキッチンは得意のフレンチやスイーツに腕を振るい、新たなメニューを試作する大好きな場所でもあります。

    画像1: 気分が上がるキッチンと 家族の気配が感じられるリビング

    鍋やフライパン、調理道具を使いやすく機能的に整えるとともに、飾り窓にはハーブなどをグラスに入れて並べて楽しんでいます。

    「青梅は農業も盛ん。とくに、青梅市で西洋野菜やハーブなどを栽培する農園『lala farm table』が大好きです」

    画像2: 気分が上がるキッチンと 家族の気配が感じられるリビング

    エントランスを入ると、天然の無垢材をいかしたシンプルなリビングは、壁も床もすべて木の温もりある空間。

    1階も2階も基本的にまったく仕切りがなく、ひとつながりになったのびやかなレイアウトです。

    「どこにいても、家族の気配が感じられる家にしたい」という悦子さんの希望にマッチしたつくりでした。

    画像: リビングは、オモチャ箱のように、にぎやか

    リビングは、オモチャ箱のように、にぎやか

    「かわいいパッケージ、かご、時計、レトロなグッズが大好きなんです」という悦子さんのお気に入りがズラリ。

    そして飾られている棚は、DIYが得意な裕行さんお手製。

    画像: 「もうちょっと減ってくれてもいいと思うんですけどね」といいながらニコニコ笑う裕行さん

    「もうちょっと減ってくれてもいいと思うんですけどね」といいながらニコニコ笑う裕行さん

    家族が食卓を囲むテーブルに設えた、食器棚も裕行さんによるもの。「器やグラスが取り出しやすく、重宝しています」と悦子さん。

    「壁の色はグリーンにしたい」という悦子さんのリクエストに応えて、ペンキ塗りも2人で手がけたそう。

    まるで夫婦合作のミュージアムのようなリビングは、家族の笑顔が絶えない明るい空間です。

    画像3: 気分が上がるキッチンと 家族の気配が感じられるリビング

    2階は、クロスで空間を仕切り、家族それぞれの空間に設えています。

    そしてこだわりにこだわった「ピクチャーウィンドウ」も2階の大切な場所。窓枠が切り取った景色は毎日の楽しみです。

    休日には奥多摩で大自然を満喫

    窓からの風景だけではなく、おふたりとも青梅の自然を存分に楽しんでいます。

    クルマが趣味の裕行さんは、奥多摩方面へドライブに。

    画像: 休日には奥多摩で大自然を満喫

    「中野からだと、行きも帰りも渋滞を逃れられませんが、ここなら、ふらっと行って帰ってこれるのがうれしいですね」

    仕事でバイクに乗る機会が多い悦子さんも「サイドミラーに移る景色を見るのが楽しくて。木々の緑、紅葉、川のせせらぎ…。お気に入りの場所もたくさん増えました」と、うれしそう。

    古民家のうどん屋さんをリノベする「青梅市わがままライフコンテスト2024」開催

    画像: 古民家のうどん屋さんをリノベする「青梅市わがままライフコンテスト2024」開催

    秋山さん、山野さん家族が暮らす青梅市では、遊休地や空き家を活用するリノベーションコンテストを開催します。

    今回は、市内にある築90年の古民家で営業中のうどん屋さんを、心地よい人間関係が築ける交流拠点にリノベするアイデアを募集。

    「わがままライフ」×「交流拠点」をテーマにしたこのコンテスト。

    「青梅でこんな暮らしをしたい」という夢があふれる、さまざまな人と交流できる場所づくりのアイデアを求めています。

    年齢や資格などの応募条件はないので、だれでも参加可能。

    簡単なスケッチでも応募できるので、ぜひ参加してください。

    問い合わせ先
    青梅市わがままライフコンテスト事務局

    〈撮影/山田耕司 取材・文/池田陽子〉




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