高知県の山のふもとで暮らす服部麻子さんの「エコな台所」を訪ね、楽しんで続けられる「台所のエコな工夫」7つを教えていただきました。環境のためと構えず、自分の心地よい暮らしのために。食まわりでできる小さなエコ、始めてみませんか。
(『天然生活』2022年10月号掲載)
(『天然生活』2022年10月号掲載)
服部さんの台所のエコな工夫04
台所排水を菜園の栄養に
いま、庭で挑戦中なのが台所排水の有効活用。生態系を取り入れた「バイオジオフィルター」を参考にしているそう。
「軽石と微生物の力で排水を分解して、同時に水質浄化力の高いマコモやクレソンが排水中の油脂や汚れを栄養分として吸い取る仕組みです。まだ手探りですが、うまくいったら素晴らしい資源循環に」
服部さんの台所のエコな工夫05
食洗機で洗剤を使わない
これまで大量の洗いものが悩みのタネだった麻子さん。業務用食洗機の導入で負担が大きく軽減しました。排水を汚さないために、汚れはお湯でさっと下洗いして、洗剤は使いません。
「自己責任の使い方ですが、お湯と水流で十分きれいに。食洗機を使っていると話すと、親近感を持ってもらえるんですよ」
〈撮影/飯貝拓司 取材・文/熊坂麻美〉
服部麻子(はっとり・あさこ)
神奈川県生まれ。カリフォルニア・バークレー、南インド、京都を経て、2014年に高知に移住。初めての家づくりの奮闘を記録した夫婦共著の『サステイナブルに家を建てる』(アノニマ・スタジオ)が発売中。ブログ「食手帖 高知の山のふもとより」
インスタグラム:@asterope_tea