• 一年中、旬の仕込みものを楽しんでいるという、薬膳・発酵料理家の山田奈美さん。1月から12月までその時々に楽しめる発酵食と保存食づくりをご紹介します。2月は「味噌づくり」。大豆はゆでずに蒸すのが山田さん流。1年以上寝かせて、完成を心待ちにするのも保存食づくりの醍醐味です。
    (『天然生活』2022年2月号掲載)

    2月に楽しむ、発酵食と保存食
    「味噌づくり」

    画像: 2月に楽しむ、発酵食と保存食 「味噌づくり」

    もう十数年、毎年2月には「自家製味噌」をつくっています。

    一度に仕込む量は10kg以上。玄米味噌、豆味噌、白味噌、麦味噌と数種類を仕込みます。

    大豆はゆでずに蒸すのが私流で、蒸したほうが、うま味がより濃くなるように感じます。

    味噌は寒い時季につくる寒仕込みが基本です。夏の土用明けに一度、天地返しをします。

    夏の暑さと冬の寒さを乗り越え、一年たったものこそ味わいが増すと考え、私は最低でも一年以上寝かせたものを使っています。

    息子も1歳のころから味噌づくりを手伝ってくれていて、ここ数年、白味噌は彼の担当です。

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    ▼味噌のつくり方はこちら

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    そのほかの、2月の楽しむ季節の手仕事

    体がポカポカ温まる「ゆず茶」

    画像: 体がポカポカ温まる「ゆず茶」

    韓国で古くから親しまれている伝統的な飲み物「ゆず茶」。ゆずを皮ごと砂糖やはちみつなどでつけ込んだもので、お湯で割れば、心も体もほっと温まるドリンクに。

    ゆずは生のままつけ込むのが最も香り高いですが、長期保存する場合は、中火にかけてアクを取りながら、白いワタの部分が透き通ってくるまで煮詰めてください。

    ▼ゆず茶のつくり方はこちら

    レモン麹

    画像: レモン麹

    塩麹にレモンを丸ごと刻んで加えた、発酵調味料。

    レモンの皮の苦味とさわやかな柑橘の香りが特徴で、ドレッシングやスープの隠し味に使ったり、ポテトサラダや鍋に加えたり、さまざまな料理のアレンジに役立ちます。

    皮ごと使うので、ぜひ国産の無農薬のレモンでつくってみてくださいね。

    ▼レモン麹のつくり方はこちら


    〈監修/山田奈美 イラスト/しらいしののこ 取材・文/結城歩〉

    山田奈美(やまだ・なみ)
    薬膳・発酵料理家。食養研究家。発酵食や薬膳に造詣が深く、神奈川県葉山町で発酵や薬膳の料理教室を開催している。季節の発酵食と保存食づくりについて詳しく紹介している『昔ながらの知恵で暮らしを楽しむ家しごと』(エクスナレッジ)ほか著書多数。夫と小学生の息子の3人暮らし。
    http://tabegoto.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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