• 言葉は目には見えないからこそ、かけがえのないもの。ラジオパーソナリティーのクリス智子さんに、人生の支えとなった唯一無二の大切な言葉を教えてもらいました。
    (『天然生活』2021年1月号掲載)

    手帳に書きとめた、詩から学んだ言葉

    詩人・茨木のり子さんの言葉


    自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

    小学校低学年のころから、詩に慣れ親しんでいたというクリス智子さん。

    言葉の意味を自由に想像できる余白があることや、声に出して読むと言葉のリズムが断然楽しいところにひかれるのだそう。

    いまでも、詩から学ぶことが多く、心に留まった一節は手帳に書きとめているといいます。

    「茨木のり子さんの詩は15年以上前にふと目にしました。

    突き放すようでいて愛に満ちた言葉が、どの一節も漏れなく胸に刺さりました。

    私にとって常に自分を俯瞰(ふかん)で見る眼を持たせてくれます」

    詩人・Stanisław Jerzy Lec(スタニスワフ・イェジ・レック)の言葉


    Youth is the gift of nature, but age is a work of art.
    若さは自然の賜物だが、年齢は芸術作品である

    欧文の詩はポーランド人の詩人・金言作家による言葉。30代に友人から贈られた本の一説。

    ‟自分を生きる”ことにやり甲斐を感じさせる言葉だといいます。

    「私が素敵だなと思う大人たちは、世間に流されるのではなく、自分自身の歳の重ね方をしています。自分もそうありたいという理想と希望を持たせてくれる言葉です」

    言葉は人生のご褒美のような存在であってほしい、とクリスさん。

    詩は言葉の贈りものの宝庫。自分の人生のタイミングで、いつでも心を温めてくれます」


    〈取材・文/結城歩〉

    画像: 詩人・Stanisław Jerzy Lec(スタニスワフ・イェジ・レック)の言葉

    クリス智子(くりす・ともこ)
    大学卒業時にFMラジオ局J–WAVEでナビゲーターとしてデビュー。同局で「GOOD NEIGHBORS」と「CREADIO」を担当。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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