• vol.62 桜ロールケーキ
    お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。

    hana’s memo

    桜の時季にぴったりなロールケーキ。

    桜パウダーで生地はほんのり桜色に染め、クリームには白餡を混ぜ、和風のロールケーキに仕上げました。

    画像: 桜パウダーは製菓材料店などで購入できる

    桜パウダーは製菓材料店などで購入できる

    焼き上がりをイメージしながら天板に桜の塩漬けを散らし、その上から生地を流し込むと生地が桜模様に。

    画像1: 桜ロールケーキ|はなのお菓子

    桜が舞う季節にぜひつくってみてくださいね。

    「桜ロールケーキ」のつくり方

    画像: 「桜ロールケーキ」のつくり方

    材料(30×30cmの天板ひとつ分)
    *生地の厚みが変わりますが、天板のサイズが28×28cmまでならこの分量でも大丈夫です。

    <ロールケーキ生地>
    薄力粉60g
    桜パウダー5g
    3個
    砂糖(今回は「一番糖」を使用)60g
    牛乳大さじ1
    サラダ油大さじ1
    桜の塩漬け15枚
    <クリーム>
    生クリーム200g
    白あん100g

    下準備

    *卵と牛乳は室温にもどす。

    *桜の塩漬けはたっぷりの水で塩抜きをし、キッチンペーパーにのせて水けを切る。

    画像: 桜の塩漬けを水に浸して塩抜きする

    桜の塩漬けを水に浸して塩抜きする

    画像: キッチンペーパーにのせてやさしく水けを切る

    キッチンペーパーにのせてやさしく水けを切る

    *桜パウダーと薄力粉を一緒に2度、ふるいにかける。

    *オーブンは190℃に予熱する。

    *天板の縁の立ち上がり部分までオーブンシートを敷く。(シリコン製のオーブンシートの方が生地がくっつきにくい)

    つくり方

     ロールケーキの生地をつくる。湯せん用に50℃くらいのお湯を大きめのボウルに入れる。別のボウルに卵を入れて混ぜてから砂糖1/3量を入れ、準備した湯せん用のボウルにのせて、泡立てる。砂糖は3回に分けて加え、その都度よく泡立てる。

    画像1: つくり方

     の生地が人肌まで温まったら、湯せんからはずす。泡立て器で生地を持ち上げ、落ちた生地できっちりとした線を描けるようになるまで泡立てる。

    画像: 楊枝が刺さるくらいまで、しっかりと泡立てる

    楊枝が刺さるくらいまで、しっかりと泡立てる

    [はなよりひと言]

    湯せんすることで砂糖が溶け、卵の泡立ちも良くなります。

     に牛乳とサラダ油を加え、軽く混ぜる。

    画像: 油と牛乳を加える

    油と牛乳を加える

    [はなよりひと言]

    ここで電動ミキサーから手持ちの泡立て器に持ち替え、泡を消さないように3回ほど手早く混ぜます。

     の生地に桜パウダーと薄力粉をふるいにかけながら加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

    画像: 粉類をふるい入れる

    粉類をふるい入れる

    画像: 生地が混ざった状態

    生地が混ざった状態

    [はなよりひと言]

    生地を底からすくい上げ、ボウルの縁に泡立て器を「とんとん」とあてながら粉を落としていくイメージです。混ぜ過ぎに注意! 生地がふくらまなくなります。

     オーブンシートに、下処理した桜の塩漬けをヘタを下にしてバランスよく並べる。その上にの生地を流し込む。表面を広げ、霧吹きで水を吹きかけたら天板を10cmほどの高さから2回、落とす。

    画像: オーブンシートに桜の花を並べる

    オーブンシートに桜の花を並べる

    画像: オーブンシートを敷いた天板に、生地を流し入れる

    オーブンシートを敷いた天板に、生地を流し入れる

    [はなよりひと言]

    ゴムべらやスケッパーで中から外に向かって、生地を広げます。生地を押し付けると泡が消えてしまうので、注意しましょう。水を吹きかけたら天板を上から落とし、空気を抜きます。

     を予熱した190℃のオーブンで8分ほど焼く。

    [はなよりひと言]

    表面が乾き、触ると生地に弾力が出てきます。

     をオーブンから取り出し、オーブンシートごと網にのせ、表面にラップをする。

    画像: 生地が焼き上がったらすぐにラップをする

    生地が焼き上がったらすぐにラップをする

    [はなよりひと言]

    ラップをすることで、生地が乾かないようにします。生地が乾いていると、丸めたときに亀裂が生じるので、空気に触れないようにします。あとで丸めやすいように、ラップをしてから軽く丸めてみると良いです。

     クリームをつくる。生クリームを大きめのボウルに入れ、白あんを4回に分けて加え、その都度、泡立てる。

    画像: 白あんを数回に分けて加える

    白あんを数回に分けて加える

    画像: 8分立てにする

    8分立てにする

    [はなよりひと言]

    生クリームは八分立てまで泡立てます。

     の生地が冷めたらラップを取り除き、片端を斜めに切り落とす。生地はオーブンシートにのせたまま、巻きやすいように一度、シートからはずしておく。

    画像: 端は切り落とす

    端は切り落とす

    [はなよりひと言]

    生地がクッキングシートにくっつくこともあるので、シートからきれいにはずせるように確認しておきます。

    10 のクリームをのせる。

    画像: 巻き始め側にクリームを多めに塗る

    巻き始め側にクリームを多めに塗る

    [はなよりひと言]

    巻き始めの方に生クリームを多めに。巻き終わりの方は少なめに。巻き終わりは生クリームが飛び出すので、注意します。

    11 最初の部分をクルンとクリームの中でひと巻きしたら、あとは巻き込むように、生地を丸めていく。

    画像: ロール状にした状態

    ロール状にした状態

    [はなよりひと言]

    オーブンシートを持ち上げながら巻き込んでいきます。巻き終わったら、下にくるシートを引っ張り、ケーキをキュッと丸く、締めます。

    12 巻き終わり部分を下にし、オーブンシートで全体をキュッと包み、はずれないようにラップでさらに包む。冷蔵庫で1時間以上、寝かせる。冷蔵庫から出し、好みの大きさに切っていただく。

    画像: 両端はラップして冷蔵庫で寝かせる

    両端はラップして冷蔵庫で寝かせる

    画像: 好きな大きさにカットしていただく

    好きな大きさにカットしていただく



    画像2: つくり方

    はな
    モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はなのお菓子』(扶桑社)、『はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』(白水社)、『今日もお稽古日和』『はな、茶の湯に出会う』(ともに淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。最新刊は藤森照信氏との共著『ニッポン茶室ジャーニー』(淡交社)。
    インスタグラム:@hanalovestaco
    YouTube:はなランド

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    別冊天然生活『はなのお菓子』|amazon.co.jp

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    天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。

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    『はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』(はな・著、yoko・絵、茜千里・中国語執筆協力/白水社)

    画像2: 桜ロールケーキ|はなのお菓子

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    『ニッポン茶室ジャーニー』(藤森照信+はな・著/淡交社)

    画像3: 桜ロールケーキ|はなのお菓子

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