離れて暮らす家族となかなか会えない……。そんなときこそ、料理をつくって届けてみませんか。実家に料理を届け始めて20年以上の大先輩、料理研究家の“グー先生”こと林 幸子さんに、無理なく、気負わず続けるために大切にしている3つのことを聞きました。
(『天然生活』2021年7月号掲載)
(『天然生活』2021年7月号掲載)
林さん流
お互いに、気楽に続けるために大切な3つのこと
つくりおきを「届ける側」と「受け取る側」が、お互いに、負担にならないために。
林さん流の三カ条を教えてもらいました。
その1
気負わない
高齢の方の気力・体力・食欲は人それぞれ。最初から三食すべてをまかなおうとせず、ちょっとした料理から届け始めるのがおすすめ。両親との会話のきっかけにもなります。
その2
義務にしない
毎週何曜日に送るなど決めごとをつくると、義務になって心の重荷になることも。気が向いたときや多めにつくったときに届ける程度でも、十分気持ちは伝わります。
その3
負担にさせない
送られたときの親の状況を想像して、数日で食べきれる量に。料理名のメモを添えるのを忘れずに。「おいしいから食べてみて」というひと言で、もらう側の負担感も減ります。
〈撮影/有賀 傑 取材・文/河合知子〉

林 幸子(はやし・ゆきこ)
料理研究家。東京・表参道の料理教室「アトリエ・グー」主宰。“グー先生”の愛称で雑誌、TVで活躍中。著書は『親に作って届けたい、つくりおき』(大和書房)など多数。