(『天然生活』2021年7月号掲載)
もやしと切り干し大根のポタージュのつくり方
なめらかで滋味深い、白いスープ。暑くて食欲がない日には、冷製でも美味。

材料(4〜6人分)
● もやし | 150g |
● 切り干し大根 | 40g |
● 長ねぎ | 1本 |
● 薄力粉 | 大さじ1/2 |
● 切り干し大根の戻し汁+水 | 合わせて500mL |
● 豆乳 | 500mL |
● サラダ油 | 大さじ2 |
● 塩、こしょう | 各適量 |
つくり方
1 切り干し大根は水でぬらしてもみ、かぶる程度の水にひたしてふやかし、水けをしぼる。戻し汁に水を足して計500mLにする。
2 鍋にサラダ油を熱し、1の切り干し大根、ぶつ切りにした長ねぎ、もやしを入れて炒め合わせる。
3 薄力粉をふり入れ、1の戻し汁を加え、5〜10分煮る。
4 3と豆乳を合わせてミキサーにかけ、鍋に戻し入れて温める。塩、こしょうで味をととのえる。食べる前に好みでこしょうをふる。
*保存期間:冷蔵庫で3〜4日
つくりおきを届けるときのポイント 01
暑い季節はとくに食材が傷みにくい処理を
食品が傷みやすい温度は20~40℃。食中毒の予防には、食べものを早く冷ます工夫が必要です。
「料理ができ上がったら、熱いうちに1食分ずつポリ袋に入れ、氷水につけて急冷します」
このとき、袋内の空気を抜き、上部分をひも状にして結ぶ林さん式“八の字結び”で閉じれば、液体がこぼれません。

中身を取り出すときは、器において袋の端をはさみで切れば、手が汚れずスムーズです
汁ものだってこぼれない!
“八の字結び”のやり方
1 料理の量は袋の半分以下に抑え、袋の中の空気をできるだけ抜いて、片手で持つ。

2 もう片方の手で袋上部を持ち、料理を回転させて上へねじる。上半分をかたいひも状にする。

3 人差し指をかけて輪をつくり、根元にひもを1回転させてから輪の中にひもを通して完了。


つくりおきを届けるときのポイント 02
冷凍せずに冷蔵保存。クール宅配便を活用する
日持ちや衛生面を考えて冷凍保存で送りたいけれど……。林さんは基本的に冷蔵庫保存がおすすめと語ります。
「冷凍してしまうと、解凍することが億劫になり、長期間食べられずに保管されてしまうこともあります。量も多くしすぎずに、2~3日で食べきれる程度にすると安心です」
小さめのダンボール(60サイズ)で、クール便で送ります。

料理は完全に冷まし、素手で触れないようにして容器に詰め、保冷剤もしっかりと入れましょう
スープを届けるときの容器選び
温めて食べられるよう、電子レンジ対応の容器に入れるとよいでしょう。
ここだけはと頭を切り替えて、プラスチック製の使い捨て容器を活用するのも、お互いに楽をするためのポイントです。

〈料理/林 幸子 撮影/有賀 傑 取材・文/河合知子〉
林 幸子(はやし・ゆきこ)
料理研究家。東京・表参道の料理教室「アトリエ・グー」主宰。“グー先生”の愛称で雑誌、TVで活躍中。著書は『親に作って届けたい、つくりおき』(大和書房)など多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです