• 疲れた、時間がない、もう無理……。そんなときには家事をがんばらなくても大丈夫。自分の機嫌を優先すると、家の中も明るくなり、家事への苦手意識や義務感から解放されます。“ご機嫌な心でする家事”を提案する加茂谷真紀さんに、無理せず掃除するために大切な6つのことを聞きました。
    (『天然生活』2023年8月号掲載)

    無理せず掃除するために大切なこと

    「家をきれいに掃除したい」

    そんなポジティブな気持ちが自然とわき上がってくれば、ほこりだけでなく、家の中に漂うなんとなく重い空気もクリアにできそうです。

    01 掃除したくないときはしなくていい

    「今日は疲れていて、掃除をする気になれない」というときもありますよね。そんなときは無理に掃除をしなくてもOK。

    それよりも、自分が「きれいにしたいな」と思ったときこそが、掃除のタイミングです。

    「きれいになるのがうれしい」という気持ちで掃除をしていると、いつのまにか鼻歌が出てきます。

    そんな明るい気分が家の空気そのものもきれいにしてくれますよ。

    画像: 01 掃除したくないときはしなくていい

    02 ものに愛情があれば掃除をしたくなる

    家の中にある「もの」は、どれも自分や家族が選んで手に入れたもの。

    そんな家族の一員ともいえる「もの」への愛情があれば、自然に様子が気になります。

    少し汚れてきたかな? ほこりをかぶっているかな? そんなふうに気づけば、きれいにしてあげたくなるものです。

    やさしい気持ちでものに触ってあげるのも、掃除が楽しくなるきっかけに。

    03 扱いやすくて手にもやさしい水の力で

    掃除に使う洗剤は汚れを落とすのには便利ですが、その分、ものによっては扱いに注意や管理が必要です。

    掃除にアルコールなどを使っていて手が荒れてしまったという人もいるのではないでしょうか。

    ひどい汚れでなければ、家の汚れは水ぶきでも十分きれいにできるものです。

    扱いが楽で手にもやさしい「水」を上手に使って、掃除を気軽なものにしましょう。

    04 1日の終わりのシンククレンジング

    水まわりがきれいだと気分もすっきり。

    食器洗いのあとや寝る前に、シンクをさっとやさしく洗うと、それだけで1日の終わりがいい気分になります。

    スポンジに食器用洗剤をつけて、「今日もご苦労さま!」と自分に声かけするつもりで、顔を洗うようにやさしくくるくると30秒のシンククレンジングを。

    翌朝、ピカピカのシンクを見ると、「今日もがんばろう!」という元気が出ます。

    画像: 04 1日の終わりのシンククレンジング

    05 悩んだときは床と壁の水ぶきを

    だれにでも気分が落ち込んだり悩んでいたりして、何もしたくないというときがあります。そんなときは気分転換として掃除がおすすめです。

    足元の床や壁を無心に水ぶきしていると、目の前の作業に意識が集中して、もやもやしていた気持ちも霧が晴れたようにすっきり。

    特に足元の床をきれいにすると、それだけで心が軽くなるような気がしてくるものです。

    画像: 05 悩んだときは床と壁の水ぶきを

    06 トイレ掃除はがんばりすぎない

    トイレは汚れたらさっときれいにして、次の人が気持ちよく使えるようにする「思いやり」を大切にしたい場所。

    開運を期待してトイレ掃除を毎日する人もいますが、無理にがんばりすぎなくてもいいんです。

    ほったらかしでもトイレをきれいに保てる便利な掃除グッズもたくさんあります。そういうものを上手に使いながら、心にゆとりをもつほうが運気もアップしそうです。



    〈監修/加茂谷真紀 取材・文/工藤千秋 イラスト/ヤマグチカヨ〉

    加茂谷真紀(かもや・まき)
    80年続く寝具店で生まれた東京生まれ、東京育ち。多忙なワーキングマザーとして家事・子育てを両立してきた経験から、「自分の機嫌のよさ」や「気持ちの明るさ」を重視した家事のあり方を提案し、多くの人から共感を得る。著書に『愛のエネルギー家事』『愛のエネルギー家事 すてきメモ303選』(ともにすみれ書房)などがある。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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