「袋煮」のつくり方

さまざまな味が口いっぱいに広がり幸せな気分に。甘い野菜を入れるのがポイントです。
材料(2人分)
● 油揚げ | 2枚 |
● かんぴょう(約15cm長さのもの) | 4本 |
● 詰めるもの | |
・玄米餅* | 1個 |
・玉ねぎ | 約70g |
・えのきたけ | 約60g |
・かぼちゃ | 約40g |
・生姜(薄切り) | 3枚 |
● だし汁 | 300mL |
● 塩 | 適量 |
● 醤油 | 適量 |
● みりん | 小さじ2 |
*市販の切り餅と同じ大きさのもの。養生園ではもちきびを使用。洗って生のまま詰める。
準備
油揚げは2等分して袋を開き、約3分ゆでて油抜きをする。かんぴょうは洗って塩少量でもみ、流水で洗う。
つくり方
1 玄米餅は4等分にし、玉ねぎは3mm厚さに切る。えのきたけは石づきを切り落とし、根元をさいて長さを3等分にする。かぼちゃは一口大(4切れ)に切って柔らかく蒸す。
※かぼちゃは蒸すと甘みが増すが、ゆでてもいい。
2 鍋に1のえのきたけ、玉ねぎ、生姜を重ね入れ、塩ひとつまみと水少量を加えて蓋をし、弱火にかける。しんなりして甘い香りが立ったら醤油をひとまわし加え、ひと煮立ちさせて冷ます。
3 油揚げに1の玄米餅1切れ、2を1/4量の順に入れ、かぼちゃ1切れを指で軽くつぶして入れる。かんぴょうで口を縛り、同様に残り3つも詰める。
4 鍋にだし汁、みりんを入れて中火にかけ、煮立ったら3を入れて落とし蓋をし、弱火にして約15分煮る。醤油大さじ1と1/2を加えて約5分煮る。

とろりと柔らかいお餅に、うま味の素となる玉ねぎやえのきたけがからみます。かぼちゃの甘さにほっとします
◎つけたレシピ
油揚げは油抜きをする前に切ったほうが開きやすいです。またかんぴょうは塩で軽くもむとアクが抜けます。
本記事は『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』(世界文化社)からの抜粋です
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食べることは、生きること! 時間と体に負担をかけない“余白をつくるための食事”の提案
不眠、疲れ、片頭痛、肌荒れ…。病院に行くほどではないけれど、不調を感じることはありませんか? 安曇野にあるホリスティックリトリート穂高養生園で調理を担当する鈴木愛さんが、食材の力を最大限に生かした料理を紹介します。毎日の食事をつくる上で大切なのは、「無理をせずに続ける」こと。料理が負担になってはいけないので、この本では簡単につくれるスープを中心に、滋味豊かな野菜のおかずのレシピを提案しています。「豊かに生きる」ために、時間と体に負担をかけない“余白をつくるための食生活”を、ぜひこの本ではじめてみてください。
鈴木愛(すずき・あい)
1980年生まれ、東京都出身。映画やCMなどの衣装の仕事を経て食の世界へ。都内自然食レストランや、和食店で調理を学ぶ。2010年からホリスティックリトリート穂高養生園に勤務。自然に根差した野菜の調理法を学び、季節をベースとした食と体の結びつきを意識する。著書に『なんとなく不調をととのえるスープ』『穂高養生園が教えるやさしいおやつ』(世界文化社)がある。
穂高養生園:https://yojoen.com/