(『天然生活』2020年5月号掲載)
編集Kがレポート
眼鏡店で「老眼」相談
今回相談するのは、「最近、近くが見えづらい」というお悩みを抱える編集K(40代)です。
編集Kのお悩み
43歳。裸眼は両眼とも0.1以下で、コンタクト歴20年以上。日々、パソコンやスマートフォンを長時間使う生活。
40歳を過ぎて目が疲れやすくなり、近いところを見てから遠くを見るとき、ピントが合うまでに時間がかかるように。そろそろ老眼の予感……。
老眼鏡は未経験。
STEP1 視力検査
まずは、コンタクトを入れた両眼の矯正視力を測り、その後、裸眼の視力を計測。よく使うほうの利き目の検査も行う。
「コンタクトで矯正するほどではないかもしれませんが、弱めの乱視がありますね」と、リュネット・ジュラ青山グラン店の高橋和之さん。

STEP2 老眼チェック
手元がどれくらい見えているのか、近視を矯正した状態でチェック。
十字のラインに<……>が並ぶ紙を目から徐々に離して、点がはっきりと見えたところでストップ。
目と紙の距離が30cm以内だったため、老眼ではないとの診断。目の不調は眼精疲労が原因のようだ。


〈結果〉
意外にも老眼の診断は出ず。
ピントが合いづらいのは眼精疲労が原因のよう。目を温めたり、ときどきギュッと目をつぶったりなど、目を休める必要が。
とはいえ、老眼予備軍。弱めの老眼鏡をつくり、コンタクトで矯正していない乱視、紫外線対策を入れるといいのでは、との診断。
STEP3 眼鏡選び
眼鏡にはサイズが書かれてないが、それぞれフレームの幅やレンズの大きさが異なる。
ポイントは、顔のサイズ、目の位置に合うものを選ぶこと。
眼鏡スタイリスト・藤 裕美さんのおすすめはシンプルな茶色いフレームにピンクの差し色がある眼鏡。
「少しアクセントがあるだけでおしゃれに見えます」と藤さん。

* * *

訪れたのはこちら
リュネット・ジュラ青山グラン店
フランスのジュラ地方を中心に世界各国から、海外のデザイナーが手がけたおしゃれでカラフルな眼鏡を取りそろえる。
〈監修/藤 裕美 撮影/鍵岡龍門 取材・文/工藤千秋〉
藤 裕美(とう・ひろみ)
眼鏡店勤務を経て、渡独しドイツの眼鏡ブランド「frost」で働く。現在は眼鏡スタイリストとして活躍するかたわら、2019年末に自身の眼鏡店「tÖ(トォー)」をオープン。著書に『あなたの眼鏡はここが間違っている』(講談社)など。https://to-o.co/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです