家族も自分も無理なく、心地よく暮らせるような整理整頓術を提案しているOURHOMEを主宰するEmiさん。自分や家族の暮らしに合わせて、柔軟に仕組みを変えながら、そのときどきの「ちょうどいい」を探す。そんなEmiさんが実践している方法や考え方のコツを教えてもらいました。今回は、心にゆとりが生まれるEmiさんの片づけの工夫と、日々の整え方をお届けします。
(『天然生活』2024年7月号掲載)
(『天然生活』2024年7月号掲載)
Emiさん流、心地よく暮らすための整理術
「ここだけは、OK」の散らかってもいい場所をつくる

毎日完璧に片づいた状態にするのは自分も家族もつらいもの。
Emiさんの家では子ども用の“何でも入れていいボックス”を置いたり、洗面所の見えにくい一角を散らかってもいい場所にしたりしています。
グレーゾーンをつくることで、家族みんなの気持ちが楽に。
「そもそも家族全員が同じレベルで片づけるのは無理というのを大前提に」
親が介入できるのは仕組みだけ。子どもたちのチャンスを奪わない

Emiさんは子どもたちに「片づけなさい」と言ったり、代わりに片づけたりすることはしません。
「子どもが自分で気づいたり決めたりするチャンスを邪魔したくないんです。『教科書が取りづらい』など、子どもに相談されたときだけ仕組みを一緒に考えます。その際も大きな方向性は提案しますが、細かい部分は一緒に決めています」
<取材・文/嶌 陽子 イラスト/清沢佳世>

Emi(えみ)
「OURHOME」主宰。整理収納アドバイザー。企業との共同開発など多方面で活躍。Voicyにて「暮らす働く“ちょうどいい”ラジオ」配信中。著書に『今日から変わる、わたしの24時間』(大和書房)など。インスタグラム@emi.ourhome
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです