ほうろうバットのおやつ
料理道具としておなじみのほうろうバット。
お菓子の型としてもすぐれものです。
四角い形は、どんなお菓子にも使えるうえ、お菓子を均等に切り分けやすいなどメリットもたくさん。
身近な材料と道具で、気軽なお菓子づくりを始めてみませんか?

バット(全白) 21取 24.2×19.6×深さ3.5cm/野田琺瑯
「ラズベリーNYチーズケーキ」のつくり方
湯せん焼きにしたしっとり食感が特徴のNYチーズケーキ。
ホワイトチョコのミルキーさに、キュッと甘酸っぱいラズベリーがアクセント!
材料
● クリームチーズ | 200g |
● ラズベリー(冷凍) | 30g |
● 生クリーム | 150mL |
● 製菓用ホワイトチョコレート、または板チョコレート(ホワイト) | 80g |

カカオマスを含まず、カカオバター、糖分、乳成分のみでつくられるまろやかなチョコレート。製菓用はカカオバターの含有量が多い
● グラニュー糖 | 30g |
● 卵 | 2個 |
● プレーンヨーグルト(無糖) | 200g |
● コーンスターチ | 15g |
〈ラズベリーソース〉 | |
● ラズベリー(冷凍) | 100g |
● グラニュー糖 | 大さじ1と1/2 |
下準備
■ ヨーグルトはペーパータオルを敷いたザルに入れ、半分の重さ(100g)になるまで30分以上おいて水気をきる。水気をきりすぎた場合は、きった水気をたして調整する。
■ チョコレートがタブレット状でない場合は、包丁で粗く刻む。
■ クリームチーズは室温に戻すか、ラップをして電子レンジ(600W)で30秒加熱し、やわらかい状態にしておく(ピーナツバターぐらいのかたさが目安)
■ 卵は溶きほぐす。
■ バットにクッキングシートを敷く。
■ オーブンを180℃に予熱する。
つくり方
1 小さめの耐熱ガラスボウルに生クリーム半量を入れ、ラップをしないで電子レンジ(600W)で30秒ほど加熱し、チョコレートを加えて混ぜながら完全に溶かす。
2 別のボウルにクリームチーズを入れてゴムベラでやわらかく練り、グラニュー糖を加えてよく混ぜる。1を加えて、泡立て器で均一になるまで混ぜる。溶き卵を少しずつ加えて、泡立て器でその都度混ぜ、水きりしたヨーグルト、残りの生クリーム、コーンスターチの順に加えてその都度混ぜる。
3 バットに2を流し入れ、凍ったままのラズベリーを散らす。天板にペーパータオルを敷いてその上にのせ、天板に熱湯を2cm深さほど注ぐ。180℃のオーブンで20~25分湯せん焼きする。
4 天板から取り出し、ペーパータオルをのせて、アルミ箔をぴっちりかぶせ、そのまま冷ます。

アルミ箔をかぶせ、蒸らしながら冷ますとしっとり仕上がる。水滴がたまるので、必ずペーパータオルをはさんで!
5 ラズベリーソースをつくる。耐熱ガラスボウルにソース用のラズベリーを入れてグラニュー糖をまぶし、ラップをしないで電子レンジ(600W)で2分加熱する。ザルにあけてゴムベラでこす。冷まして4に添える。

ザルで種や果肉をこし取ることで、なめらかな口あたりになる
※本記事は、『はじめてのほうろうバットのおやつ』[新装版](扶桑社)からの抜粋です。
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ほうろうバットがひとつあればお菓子もパンも手軽につくれます
ベイクドチーズケーキやブラウニーなどの定番焼き菓子から、レアチーズケーキやフローズンヨーグルトなどの冷たいお菓子もほうろうバット(使用サイズは24.2×19.6×深さ3.5cm)におまかせ。製菓用の特別な型がなくても、手に入りやすい材料で、思い立ったときにパパッとできるのがうれしいメリット。さらに、トマトやオリーブ、じゃがいもやベーコンの入ったフォカッチャ、優しい甘さのふんわりスイートブレッドなど、こねずにつくれるおかずパンとおやつパンもつくれます。おしゃれな見た目で、普段のおやつだけでなく、ホームパーティにもぴったりのお菓子とパンのレシピを35点収録しています。
※本書で使用しているほうろうバットのサイズは24.2×19.6×深さ3.5cmのものです
※本書は2019年刊『はじめてのほうろうバットのおやつ』に内容を追加・再編集したものになります
<撮影/公文美和 スタイリスト/曲田有子 構成・文/加藤洋子>

若山曜子(わかやま・ようこ)
料理研究家。東京外国語大学フランス語学科卒業後、パリへ留学。ル・コルドン・ブルーパリ、エコール・フェランディを経て、フランス国家資格(CAP)を取得。パリのパティスリーやレストランで経験を積む。帰国後は、自宅で少人数制のお菓子と料理の教室を主宰するほか、雑誌、書籍でのレシピ提案、カフェのメニュー監修などで活躍中。つくりやすくて洗練されたレシピが多くの人から支持されている。