• 「CIRCUS」ディレクター引田 舞さんに、あれこれ試して行きついた3つの整理整頓ルールを聞きました。年々増えていくものと上手につきあいながら、家族とアイデアを出し合って“取り出しやすくしまいやすい工夫”を取り入れています。
    (『天然生活』2024年7月号掲載)

    引田さんの整理整頓法 01
    人が集まる家だからキッチン収納はわかりやすく

    毎週のように仕事仲間や友人、子どもたちの友達家族が集まるという引田さん宅。

    食事の支度が楽にできるよう、ひと目でどこに何があるのかわかる収納にしています。

    お皿が出し入れしやすい棚の高さをポイントに

    日本の古い棚には普段使いの器を収納。

    「棚板の間隔がほどよく狭いので、たくさん重ねずにすみ、取り出しやすいところが気に入っています」

    画像: お皿が出し入れしやすい棚の高さをポイントに

    台所に立つ友人も扱いやすい、吊るし収納

    シンクの上の戸棚にアイアンのハンガーパイプを取り付け、台所道具を吊り下げている。

    「ホームパーティは持ち寄りでやることが多く、友人がさっとトングを取って、取り分けてくれたりします」

    画像: 台所に立つ友人も扱いやすい、吊るし収納

    引き出し内の分類で、家族もゲストも探しやすく

    ダイニングテーブルの引き出しには、「無印良品」の収納ケースにカトラリーを。

    「箸でいいのかスプーンやフォークがいいのか聞かなくても『ここにあるからね』で任せられます」

    画像: 引き出し内の分類で、家族もゲストも探しやすく

    「カップ、お願い」と頼める中身が見えるガラス戸収納

    カップやグラスが入っている食器棚も、ガラスの引き戸タイプ。

    「見ればわかるのでお願いしやすいですし、何度も来ている友人たちはお願いしなくてもグラスやカップを出してくれます」

    画像: 「カップ、お願い」と頼める中身が見えるガラス戸収納

    引田さんの整理整頓法 02
    ふたり兄妹の子ども部屋は将来も困らないフレキシブルさで

    お子さんは8歳の男の子と4歳の女の子なので、いずれ個室が欲しいといわれたときの未来も視野に入れて。

    ドアを付けられるよう、壁にはアーチ開口をふたつ設けました。

    分解できるラック以外、大きな収納家具は置かない

    ライフステージに合わせて変わる暮らしに備え、大きな収納家具は置かずに収納棚も可動式。

    「以前は、いまベッドを置いている場所に取り付けて、仕事の書類などをしまっていました」

    画像: 分解できるラック以外、大きな収納家具は置かない

    子どもが片づけやすいコンテナのざっくり収納

    可動式の収納棚には、折りたたみコンテナを並べ、子どもたちのおもちゃを。

    「『ジンベイザメ、どこ?』とか聞かれるのがストレスでしたが、決まったボックスの中にあれば、子どもが自分で探せます」

    画像1: 子どもが片づけやすいコンテナのざっくり収納
    画像2: 子どもが片づけやすいコンテナのざっくり収納

    とことん、探したすき間ぴったりボックス

    二段ベッドの下には、お兄ちゃんのレゴ用ケースがずらり。

    「奥行きと高さ、幅が合うものをインターネットで探しました。展示や空間什器なども扱う仕事柄、家にとってベストなものも、とことん探します。ふたが前後で開閉できて使い勝手がいいですね」

    画像1: とことん、探したすき間ぴったりボックス
    画像2: とことん、探したすき間ぴったりボックス

    引田さんの整理整頓法 03
    どんどん増えていく「もの」は「工夫」と「循環」で解決する

    子どもたちが大きくなるにつれ、ものは増える一方。

    家の広さは変えられないから、家に入れるものと手放し方をひと工夫して、すっきりした家をキープしています。

    テーブルにも、椅子にも。古い積み木をシーンに合わせて使う

    「最近の大ヒットはこれ。おそらく美術室の備品だったのではないかと思います。古道具を買い付けていると、きれいなものは見るのですが、絵の具がついたものは初めてで、これならわが家にあってもいいな、と」

    積めば省スペースで収納可、子どもの友達が来たときはテーブルと椅子にしたり、壁のように積んで隠れ家として遊んだりも。

    画像1: テーブルにも、椅子にも。古い積み木をシーンに合わせて使う
    画像2: テーブルにも、椅子にも。古い積み木をシーンに合わせて使う

    保育園に寄付して、おもちゃをみんなで楽しむ

    遊ばなくなったおもちゃは、子どもたちの了解を得て寄付に。

    「プラレールや木のおもちゃなど、まだちゃんと楽しめるものは、保育園に持っていき、みんなで遊んでもらえたらいいなと思います」

    画像: 保育園に寄付して、おもちゃをみんなで楽しむ

    着なくなったお気に入りは「古着deワクチン」で手放す

    子どもたちの支援にもなる「古着deワクチン」を利用。

    「クローゼットは1日で整えようとすると疲れるので、袋を出しておいて、ひと月くらいかけて整理します」

    画像: 着なくなったお気に入りは「古着deワクチン」で手放す


    〈撮影/山田耕司 取材・文/長谷川未緒〉

    引田 舞(ひきた・まい)
    アートディレクションやブランディング、古家具の卸しなどを行うユニット「CIRCUS」を夫の鈴木善雄さんとともに主宰。東京・新木場の「CASICA」、子ども服「tapis」のディレクションや「渋谷PARCO」で「Archives」を運営。東京・吉祥寺でギャラリー「フェブ」を営む引田かおりさん、ターセンさんはご両親。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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