(『天然生活』2024年7月号掲載)
色や素材感をそろえてインテリアに一体感を
白を基調としたインテリアがどこか海外のアパルトマンを思わせる川端さよこさんのご自宅。アトリエスペースにつくり付けで制作したという棚には、幅ぴったりのかごがいくつも置かれています。
「持ち手のあるものはピクニック用のバスケットなんです。ヨーロッパのアンティークで、インターネットで探し求めて購入したお気に入りです」
結婚後、インテリアを自分で自由に決めるようになってから、かごはずっと好きなアイテムだそう。
「とくに好きなのは、茶色くて硬いかご。結婚当初に雑貨屋さんやインテリアショップで買った年代ものも多いのですが、購入時期やお店は違っても、素材感や色味が似ているからか、自然と統一感が出る気がします」
アートフラワー作家という仕事柄、制作に使う材料やパーツも多く、それらは大きさも形もまちまち。中にはパッケージごとしまいたいものも多いけれど、それらをざっくりしまっても様になるのもうれしいと話します。
「目に触れても心地よく、インテリアのアクセントにもなる。実に頼もしい存在ですね」
川端さんの「かご使い」5つのアイデア
川端さんの「かご使い」1
【デスクまわり】オープンタイプの棚で、かごが主役の収納に

つくり付けの家具もデスクも川端さんの夫が制作したもの。棚の奥行きに合わせてかごを選び、配置している。大きさや高さは微妙に異なるけれど、“茶色い硬いかご”という共通項があるおかげで、一体感が。
「かごの中身はアートフラワーに必要な道具や材料、デザインのアイデア帳など。あまり細かくしすぎず、ざっくりと分類して、しまっています」

川端さんの「かご使い」2
【デスクまわり】ボックスとかごを上手に組み合わせて

デスクの足元には木製のボックス(こちらも手づくり)を置き、そこへかごを並べて、制作に使う道具を収納。
「下段のかごは、ずいぶん前のものですが『キャトル・セゾン』で購入しました。クローゼットの上にもサイズ違いのものを並べていて、制作に使う大きめの材料を入れています。編み目が詰まりすぎていなく、ちょっぴりラフな雰囲気が気に入っています」

〈撮影/山川修一 取材・文/結城 歩〉
川端さよこ(かわばた・さよこ)
パタンナーを経て独立。現在は布を用いたアートフラワーをメインに制作を続ける。著書に『ドライフラワーモチーフの布花』『つけ襟ライフ』(ともに文化出版局)などがある。
インスタグラム@sayoko.kawabata
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです