• 酷暑といわれる日本の夏。熱中症はもちろん、夏バテや冷房病などで体調を崩す人も多いかもしれません。国際中医薬膳師で東京・青山の源保堂鍼灸院で漢方相談も行う瀬戸佳子先生に、熱帯夜で眠れない夜のためにしたい6つのことを聞きました。
    (『天然生活』2024年8月号掲載)

    04 頭はクールダウンして速やかな眠りへ

    画像: 04 頭はクールダウンして速やかな眠りへ

    体にこもった熱は上半身、とくに頭に集まりやすいといわれています。健康には「頭寒足熱」がいいといわれていますが、寝苦しさを感じたら、氷枕にしたり、冷却シートを頭に貼ったりして頭を冷やしましょう。

    ただし自分が「気持ちいいな」「快適だな」と感じる加減が重要なので、「冷えすぎて頭が痛いな」という感じが少しでもしたら、速やかに外すようにしてください。

    05 エアコンは我慢しないで賢く使う

    画像: 05 エアコンは我慢しないで賢く使う

    熱帯夜はとにかく体力を奪います。あまりにも寝苦しい夜が続いたら、迷わずエアコンを使いましょう。冷えすぎる人は長袖を着たり、布団をかけたり、あるいはタイマーを使うなどして調整して。麻素材など気持ちのいい寝具を使うのもいいですね。

    睡眠は体力を回復する大切な時間なので、「快適に寝ること」のためには躊躇せず、いろいろな手段を試してください。

    06 ハーブティーで熱を冷ましてリラックス

    画像: 06 ハーブティーで熱を冷ましてリラックス

    喉の痛みによく使われる漢方「銀翹散(ぎんぎょうさん)」の主成分は薄荷(はっか)。熱を冷ましてくれるミントの仲間です。

    なので寝苦しい夜には、ミントティーがおすすめ。胃腸を整え、さわやかな香りも眠りに導く手助けに。

    またリンデンフラワーは「天然の鎮静剤」と呼ばれるほど、ストレス緩和やリラックス効果が高いハーブ。ミントと合わせて飲んでみてください。



    〈監修/瀬戸佳子(源保堂鍼灸院) 取材・文/田中のり子 イラスト/カトウミナエ〉

    瀬戸佳子(せと・よしこ)
    国際中医薬膳師、国際中医専門員。東京・青山の「源保堂鍼灸院」併設の薬戸金堂で、漢方相談を行う。雑誌やweb、セミナーの講演などでも幅広く活躍する。著書『お手軽気血ごはん』『季節の不調が必ずラク~になる本』『気血スープ 1週間で胃腸が必ずよみがえる』(すべて文化出版局)が発売中。
    https://genpoudou.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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