• 酷暑といわれる日本の夏。熱中症はもちろん、夏バテや冷房病などで体調を崩す人も多いかもしれません。国際中医薬膳師で東京・青山の源保堂鍼灸院で漢方相談も行う瀬戸佳子先生に、暑さで疲労感が抜けないときにしたい6つのことを聞きました。
    (『天然生活』2024年8月号掲載)

    暑さで体力が落ち、疲労感が抜けないときにしたいこと

    01 「どんよりだるさ」は発汗+間食NG

    画像: 01 「どんよりだるさ」は発汗+間食NG

    梅雨どきの疲労感は、体内にたまった余計な湿気が、代謝を阻害してめぐりを滞らせているのが原因です。この場合は、汗をかいたほうがラクになることが多いので、ウォーキングなど軽い運動でじんわり汗をかくようにしましょう。

    またスイーツ類はさらに余分な湿気をため、食べるとダイレクトにだるさと結びつくので、お菓子の間食はできるだけ控えるようにして。

    02 「ぐったりだるさ」は休息+栄養補給

    画像: 02 「ぐったりだるさ」は休息+栄養補給

    季節が下り、真夏になってからの疲労感は、汗をかくなど気血が消耗したのが原因。とにかく休み、疲労回復を心がけます。

    梅雨とは逆に運動するとさらに疲れがたまるので、無理は禁物、サウナも危険です。同時に栄養補給も大切で、赤身の肉やうなぎなど精がつくものを食べて。胃腸の調子も悪いなら、三食以外に間食も取り、少量ずつでも栄養のあるものを補給します。

    03 「素麺だけ」「果物だけ」はNG

    画像: 03 「素麺だけ」「果物だけ」はNG

    暑くて火の前に立つのがおっくうになる真夏は、「朝は果物だけ」「昼は素麺だけ」「おかずは冷奴だけ」といった具合に「○○だけ料理」が多くなりがちです。

    けれど夏は、ただでさえ体力を消耗する季節なので、それでは栄養が足りません。市販の総菜や缶詰などを活用して体力を温存しつつ、たんぱく質やビタミン、ミネラルおかずをしっかり補給しましょう。

    〈監修/瀬戸佳子(源保堂鍼灸院) 取材・文/田中のり子 イラスト/カトウミナエ〉


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    瀬戸佳子(せと・よしこ)
    国際中医薬膳師、国際中医専門員。東京・青山の「源保堂鍼灸院」併設の薬戸金堂で、漢方相談を行う。雑誌やweb、セミナーの講演などでも幅広く活躍する。著書『お手軽気血ごはん』『季節の不調が必ずラク~になる本』『気血スープ 1週間で胃腸が必ずよみがえる』(すべて文化出版局)が発売中。
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    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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