(『天然生活』2024年7月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
毎日の買い物での上手なお金の使い方
毎日の買い物でお金を使うとき、ちょっとした習慣を身につけるとお金を上手に使えます。

支払いは現金より「クレジットカード」
利用明細で支出を管理できるのが、クレジットカードの大きなメリット。家計簿をつけなくても、何にどれくらい使ったのかが一目瞭然です。
使いすぎが心配ならば、その場で口座から引き落とされるデビットカードを使う方法も。
カードを選ぶときは、ポイントなどの特典や海外旅行保険などの付帯サービス、年会費の金額などをチェックして、ライフスタイルに合うものを選びましょう。

ポイントはためるより「使う」
ポイント目当てでついつい余計なものを買っていませんか?
ポイントは現金より使う場所が限定されるなど自由度が低く、利息が付かない、有効期限があるなどのデメリットがあります。
ポイントのためにあれこれ買うよりも、積極的にポイントを使うほうが結果的にお金を有効に使えます。
また、複数のポイントを使いこなすよりも、ひとつに絞るほうが使い勝手もいいでしょう。

物は値段より「品質や好み」で選ぶ
欲しい理由が「安さ」なら、その商品は買わないのが正解。
お金を使うときに大事なのは、その物の価値を実感できるかどうかです。
「安いから」と買った物は必要がなかったり、すぐに飽きたりして、物の価値を十分に生かせないことも。
気に入った物や品質がよい物は、多少値段が高くても大切に扱い、それを所有することへの満足感もあり、「元」が取れるといえるでしょう。

消耗品はまとめ買いより「必要な分だけ」
セールになっていると、まとめ買いしたくなりますが、食べ切れない、使い切れないなどで、結局むだにしてしまうことが多いもの。
1個あたりの値段は安くても、総額は高くなることにも注意が必要です。
また、家にストックがたくさんあると「もったいない」気持ちも薄れて、どんどん消費してしまうという弊害も。必要なときに、使い切れる分だけを購入するのが、結局はお得です。

迷ったらメーカー品より「プライベートブランド」
スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが展開する自社で開発したプライベートブランド(PB)。
「安かろう、悪かろう」というイメージをもつ人もいますが、メーカー品と比べても、品質に遜色がなく、値段がお手頃です。
PBは自社の強みを生かした商品を開発していて、食品から日用品、化粧品など幅広くそろっています。積極的に日常に取り入れて、上手にお金を使いましょう。

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〈監修/立川健悟 構成・文/工藤千秋 イラスト/祖父江ヒロコ〉
立川健悟(たつがわ・けんご)
ファイナンシャルプランナー。ベンチャー企業の営業時代、「本当にお金が増える考え方」を学ぶ。会社の執行役員就任後、株式上場を機に金融資産が3億円を突破。現在は金融機関に転職し、一生お金に困ることなく、「いま使えるお金を増やす」資産形成をアドバイスする。著書は『お金が増えるのは、どっち?』(三笠書房)など。