(『天然生活』2024年7月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
日常での上手なお金の使い方
日常で、無意識に使っているお金も、その使い方が本当に合っているのか一度チェックしてみましょう。

休日は外で遊ぶより「家」で楽しむ
家族でお出かけをするのも楽しいですが、外食などでそれなりの金額を使うことになります。
「お金がいつも足りない」という人ほど、外でお金をかけて楽しむ頻度が多いもの。
家でできるレジャーを考えてみるのはいかがでしょう?
みんなが好きなお菓子を用意して、自宅で映画鑑賞をしたり、ベランダでおうちキャンプを楽しんだり。お金をかけずに楽しめることを探してみてください。

交通系ICへのチャージは定期的に「定額」で
電車やバスなどを利用するときのみならず、さまざまな支払いに使える交通系IC。
便利なのは確かですが、残額が不足するたびにチャージしていると、入金がどれくらいのペースで総額がいくらなのか把握しづらくなります。
月初めに1万円など、時期と金額を決めて定期的に入金すると管理も簡単に。

ガソリンの給油は満タンより「定額」
ガソリンの給油、いつも「満タン」にしていませんか?
ガソリン価格は日々変動しており、最近は高騰しています。たまたま価格が高いときに満タンにすると損なので、毎回3,000円分などの定額を決めて給油を。
これは株などの投資でも使われている方法で、ガソリン価格が高いときは量を少なく、安いときは多めに購入することになり、平均購入価格を安く抑えられます。

急な雨は傘を買うより「タクシー」に乗る
急に雨が降ってきてあわててビニール傘を購入したら、その値段が高くてビックリした経験はありませんか?
最近のビニール傘は、600〜800円もするものもあります。エリアにもよりますがタクシーの初乗り料金は450〜600円ほどなので、近い距離ならタクシーのほうが安くて快適ということも。
ビニール傘をどんどん家に増やすより、目的に合わせて使い分けるのが賢い選択です。

ローリングストックは増やすより「足す」
災害用の備蓄は、日常的に使って足りない分を買い足す「ローリングストック」が基本。
とくに食品は食べ切れずに賞味期限が過ぎると、お金もむだになります。減った分だけ買い足せば、置き場所にも困りません。
水などの重たいものを宅配で定期購入するときも、家にある量を確認してください。
必要以上に増えてきたときは、宅配する量を調整してむだな出費を防ぎましょう。

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〈監修/立川健悟 構成・文/工藤千秋 イラスト/祖父江ヒロコ〉
立川健悟(たつがわ・けんご)
ファイナンシャルプランナー。ベンチャー企業の営業時代、「本当にお金が増える考え方」を学ぶ。会社の執行役員就任後、株式上場を機に金融資産が3億円を突破。現在は金融機関に転職し、一生お金に困ることなく、「いま使えるお金を増やす」資産形成をアドバイスする。著書は『お金が増えるのは、どっち?』(三笠書房)など。