高温多湿の日本の夏。カビや虫、嫌なにおい……家のじめじめの悩みは尽きません。衣作家 ・真砂三千代さんに、使う素材や家具を見直してさわやかに過ごす「夏の家のじめじめ対策」の知恵を伺いました。
(『天然生活』2024年8月号掲載)
(『天然生活』2024年8月号掲載)
真砂三千代さんの夏の家の「じめじめ」対策5つ
真砂さんのじめじめ対策①
【防カビ】通気性もよくて涼やかなアジアン家具や行李を活用

キッチン奥のパントリーは、インドネシア製のかごや行李に、テーブルクロスや来客用の器を収納。プラスチック製と比べて湿度の影響を受けにくいのもいい。
「空気が密閉されないし、見た目も涼やかなので、さまざまなかごを重宝しています」
真砂さんのじめじめ対策②
【防臭】クローゼットの衣類には匂いのない、炭ひのきを

大切な衣装は不織布のカバーの上から調湿・脱臭効果のあるひのきの炭「古代出雲炭ひのき」をかけて。
「自然派のものをいろいろ試してみましたが、これはにおいがなく、服への移り香の心配がないので気に入っています」

真砂さんのじめじめ対策③
【防虫】クローゼットの空間にハッカ水をひと吹き

スーッと清涼感ある香りがお気に入り
愛用するのは、北見ハッカ通商の「ハッカ油」。
「ボトルに水10mLとハッカ油を2、3滴入れ、服にかからないようにシュッと吹きかけます。いまのところ、服が虫に食われることもありません」
自然界のスッとしたさわやかなハッカの香りには、虫を寄せ付けない効果や抗菌作用も期待できるそう。
〈撮影/小禄慎一郎 取材・文/長谷川未緒〉
真砂三千代(まさご・みちよ)
インドへの旅をきっかけに、アジアの衣の原点を視つめ、日本古来の結ぶ・重ねる・ひねるなどの伝統的な着付けによる衣や、現代の東洋服を提案するようになる。1986年アジアやアフリカの布を使った衣ブランド「Afa(古代日本語で太陽を意味する)」を設立。1999年にオーガニック・コットンのブランド「Life afa」を設立。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです