卵をまとった「なす」がボリューム満点
ぷっくりとした、立派ななすがたくさん出回っています。
「揚げびたし」や「焼きなす」など、なすが主役のレシピはたくさんありますが、今回はなすを卵にくぐらせて焼いた「ピカタ」をご紹介します。
あらかじめ皮をむいたなすをレンジで加熱してやわらかくし、フォークで裂くように広げたら、卵をからめてフライパンで焼きます。

ヘタを残してレンジで加熱。粗熱が取れたらフォークで線を入れて横に広げていく
なすの甘さとみずみずしさが閉じ込められ、食べると汁があふれるジューシーな食感です。
なすと卵がやさしい甘さの味なので、ソースはほんのりと辛味を感じる程度にケチャップにタバスコを和えています。
また、たっぷりとレモンを絞れば味が引き締まり、さっぱりといただけます。
これ一品でメインになる満足感です。
ぱっと見では、なすとわからないながらも、実際に食べた家族は「肉を食べているみたい」と大満足の様子でした。
ちなみに、余った卵液はそのままフライパンで焼いてスクランブルエッグにしています。
なすがおいしい季節に、ぜひお試しください。

卵をくぐらせて焼くだけでボリューム満点のおかずに。余った卵も活用します
「なすのピカタ」のつくり方

材料(2人分)
● なす | 2本 |
● 卵 | 1個 |
● 塩、こしょう | 各少々 |
● 油 | 小さじ2 |
● ケチャップ | 大さじ1 |
● タバスコ | 2~3滴 |
● レモン | 1切れ |

つくり方
1 なすはへたを残し、ガクだけ切り落としてから皮をむく。ラップで全体を包み、600Wのレンジで3分加熱する。

2 粗熱が取れたらラップをとり、フォークで果肉部分に縦に線をいれてから横に広げ、塩・こしょうをふる。

3 フライパンに油をいれて中火で加熱し、溶き卵にくぐらせたなすを両面焼き色がつくまで焼く。


本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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