• 東京から山梨へ移住した菓子研究家の長田佳子さん。標高が高く、強い日差しが照り付ける地域で暮らすうちに、苦手だった夏とのつきあい方が少しずつ分かってきたそう。3度目の夏を迎えた長田さんに山梨での夏の過ごし方を伺いました。
    (『天然生活』2024年8月号掲載)

    もともと暑さに弱く、夏が苦手だと思っていた

    「もともと暑さに弱く、夏は苦手。ずっとそう思っていたけど、山梨で暮らすうちに『つきあい方』が少しずつわかってきた気がします」

    東京から拠点を移し、山梨にて3度目の夏を迎える長田佳子さん。

    標高が高く、強い日差しが照りつけるこの地でいま、大切にしているのは「小さな予防とこまめなアフターケア」と話します。

    とくに意識しているのは、「自然由来の力を借りた紫外線対策」だとか。

    リネンや麦わら、インド綿など植物の繊維は、暑さが厳しいからこそ通気性のよさや速乾性などの利点を実感。

    オトギリソウアルニカなどのハーブには、熱を鎮めるだけでなく傷んだ肌の治癒力を高める力も。

    そんなふうに自然の力が身近にあると『多少の日焼けはリカバーできるはず』と安心感があるんです」

    画像: 幅広の麦わら帽子は、東京に住んでいたころ古着店で見つけた。「東京では大袈裟な気がしてかぶれなかったけど、いまでは普段使いの相棒です」

    幅広の麦わら帽子は、東京に住んでいたころ古着店で見つけた。「東京では大袈裟な気がしてかぶれなかったけど、いまでは普段使いの相棒です」

    自然に合わせて行動することで、夏ならではの心地よい時間を知るように

    そして、「活動時間そのものを見直したのも大きな変化」と長田さん。

    「移住したてのころはつい、暑いさなかに外で作業をしがちでした。

    いまは、日中はできるだけ外に出ず、お菓子も無理には焼かず、収穫したハーブをドライにしたり、瞑想をして心を整えたり。

    自然に合わせて行動することで、夕方の風や朝の清らかさなど、夏のごほうびのような時間を深く受け取ることができるようです」

    次回は、長田佳子さんの「暑さ対策のおすすめアイテム」をご紹介します。どうぞお楽しみに!


    〈撮影/田尾沙織 構成・文/玉木美企子〉

    長田佳子(おさだ・かこ)
    「foodremedies」の屋号で2015年より活動。2021年からは山梨県にてラボ&アトリエショップ『SALT and CAKE』を主宰している。著書『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)が好評発売中。https://foodremedies.jp/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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