(『天然生活』2024年9月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
ネットを通して着たいと思ってくれた人のもとへ
斉藤さんがネットショップを立ち上げるまでに至った経緯は3年前にさかのぼります。
木更津市産業・創業支援センター「らづ−Biz」の写真教室のチラシを見て、洋服の撮り方を学びたいと足を運びます。
そして次回、小さなパーツを組み合わせたデニムのスカートを持参し、その撮り方を教わりながら「ネットで売れるかしら?」とスタッフに相談。
その技術の高さやセンスにスタッフたちは驚き、「大丈夫!」と背中を押され、手元にある古着やデニムを使って本格的に創作活動を始めたのです。

テーラーに勤めた経験を生かし、自由な洋服づくりを楽しむ日々。古着や着物をリメイクしてつくった服などもたくさんある
月1回、無料の個別相談に通いながらアドバイスを受け、つくる、修正を繰り返し、ようやく数点のコートをつくり上げてネットショップも昨年秋に開設しました。
「実はネットのこと、まだまだ勉強不足で。これから集中的に勉強しようと思っています。こうやってつくったものをずっと手元に残しておくよりも、ネットを通して着たいと思ってくれた人に着てもらえたらそれが一番うれしいことなので、がんばります」
▼デザイナー・斉藤照子さんの記事はこちら
〈撮影/落合由利子 構成・文/水野恵美子〉
斉藤照子(さいとう・てるこ)
ハンドメイドの服づくりに携わってきて半世紀以上。いまは自分のつくりたいものを自由に楽しみながら創作活動中。手にするデニムシャツは約50年前、子どもにつくったもの。編み物好きでもあり、ニット作品も多く手掛ける。SAITOSHOP
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです