ものづくりの街・台東区の旧小学校をアトリエに
ものづくりにまつわる問屋や職人が集まる東京・台東区。
手仕事が盛んなこの地で、ファッション関連産業の活性化を目的に設立された「台東デザイナーズビレッジ」の一室が、テキスタイルデザイナー・橋本杏菜さんのアトリエです。

旧小島小学校の校舎を活用したこちらの施設。
ジュエリー、アパレル、鞄や靴など、さまざまなカテゴリーのクリエイターが入居し、教室をアトリエとして使いながら活動しています。

橋本さんのアトリエは「213」教室

子どもの背丈に合わせた懐かしの手洗い場
唯一無二の色のアイデアは「スケッチ」から
草木染めの色を生かした一点もののバッグやワンピース、手染め糸でつくる手織りの作品が人気の橋本さん。
植物が生み出す、あたたかくてやさしい色合いに心惹かれます。

この美しい色のアイデアを生み出す場所が、こちらの作業机。
染めのイメージを考えるために、まずは感じたままにスケッチするのだそう。
「アーティストの絵や写真をながめていると『この色を染めで表現したら……』とインスピレーションが湧いてきます。スケッチしながら色の組み合わせを考えるのが楽しいですね」

理科室で使われていた机を作業机に。「コンセントも付いていて何かと便利です」

作業机には、パステルカラーを基調としたかわいいアイテムを並べて気分を上げて
橋本さんの「発想のヒント」01
色鉛筆や水彩絵の具で描くスケッチ
インスピレーションをもとに、好きな色、落ち着く色、きゅんとする色を組み合わせながら描いて。水彩のにじみ具合はグラデーションを考えるときの参考にも。



夏限定! 新鮮な藍の生葉を使って、布や糸を爽やかな青色に染めるワークショップです。
藍の収穫時期にしかできない、特別な草木染め。染めた毛糸で編み物をしたり、生地を使って縫製したり――世界にひとつだけの作品づくりに活かせます。
シミがついて着られなくなった洋服も、染め直すことで生まれ変わります。アップサイクルとしてもおすすめです。
夏休みの自由研究にもぴったり! 小学生のご参加も大歓迎です。
ご予約・詳細はこちらから
藍の生葉染めワークショップ
開催日時
・8/23(土) 14:00〜16:00
・8/24(日) 11:00〜13:00/14:00〜16:00
・9/13(土) 14:00〜16:00
・9/14(日) 14:00〜16:00
会場:台東デザイナーズビレッジ 213号室/2階交流サロン
住所:東京都台東区小島2丁目9−10
アクセス:地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス「新御徒町駅」A4出口より徒歩1分/JR山手線「御徒町駅」北口より徒歩15分
〈撮影/星 亘 文/太田菜津美(編集部)〉
橋本杏菜(はしもと・あんな)

テキスタイルデザイナー。ロンドン芸術大学 Chelsea College of Arts にてテキスタイルデザインを学ぶ。帰国後、草木染め専門のブランドにて染色・ 商品開発を経験。2022年「annita artworks」を立ち上げ、現在は台東デザイナーズビレッジにてアトリエを構え活動する。
HP:https://annita-artworks.myshopify.com/
インスタグラム:@annita_artworks