(『天然生活』2024年10月号掲載)
「朝を多く、夜は控えめに」で負担を少なく
「“夕食を早く食べられるように”という理由は、夜は脂質を蓄えやすい時間帯だからです。遅くとも、21時までには夕食をとるようにしましょう」と話す今泉久美さん。
夕食をとるベストタイミングは、たとえば朝7時に朝食をとったら、12時間後の19時までに済ませること。
朝と夜とでは、食後の血糖値の上がり方に差があるため、1日にとるカロリー量は、朝を多く、夜は控えめに、を意識します。

自家製のらっきょうや梅干しをきざむ今泉さん。「自分でつくると、塩分量などいろいろと調整できるのがいいですね。今年もたくさん仕込みました」
「野菜は1回の食事で150gが理想的。忙しい朝でも100gを目安に」と、今泉さん。
献立を組み立てる際のポイントは、生野菜と加熱野菜を組み合わせること。
どちらかの調理法のみでとるよりも、無理なく野菜をとれるのです。
体の負担にならない夕食のとり方のポイント
〈ポイント1〉
朝食から12時間後までに夕食を
体内時間がずれていくと、朝起きられない、よく眠れないなどの不調が。
体に朝が来たと認識させるには朝ごはんを食べることが大切です。
休息時間である夜は脂肪を蓄積するので、朝食から12時間後を目安に夕食を。
〈ポイント2〉
夕食が遅くなる場合は、夕方と夜で「分食」を
1日を通して、なるべく決まった時間に食事をいただくのがベストですが、夕食が遅くなってしまうことも。
そんなときは、夕方におむすびなどの主食をとり、夜はスープや蒸し野菜など、軽めのものを。
〈ポイント3〉
脂質の多いものは控える
1つ目のポイントでも述べたように、夜は脂肪を蓄積しやすい時間です。
特に21時以降は脂質や糖質を控え、食べる量も控えめにしましょう。
1日の摂取エネルギー配分としては、朝:昼:夕=3:3:4が理想です。

〈料理/今泉久美 撮影/川村 隆 スタイリング/竹内万貴〉
今泉久美(いまいずみ・くみ)
料理研究家、栄養士。女子栄養大学栄養クリニック特別講師。塩分控えめで野菜をたっぷり使ったバランスのよい料理を提案。長く山梨と東京の2拠点生活を送る。著書に『「豆」を食べる習慣が体を守る!』(文化出版局)、『70歳からの火を使わないパパッと絶品ごはん』(PHP研究所)など。
インスタグラム@kumi_imaizumi0115
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです