(『ほんとうの豊かさに出合うための9週間』より)
おかずなしの「シンプルデー」をつくる
夕飯のおかずはだいたい2~3種類。ですが、簡単な料理一品でも、それこそおかずなしでお味噌汁だけでも、心を込めて丁寧に作ればそれで十分だと思います。
我が家では、時間のない時や食べすぎが続いた時などは“シンプルデー”と称して、おかずを作らず、具だくさんのお味噌汁とご飯、お漬物だけの日を設けています。

具だくさんのお味噌汁とご飯、漬物の“ シンプルデー”
いつもなら2~3種類の具材のお味噌汁ですが、その日は冷蔵庫にある野菜や肉を、使い切りも兼ねて入れています。
食材の出汁の利いた、栄養たっぷりの夕食になります。調理時間は短いので、空いた時間は読書をしたり映画を見たり、趣味の時間に充てることもできています。

私も夫もお米が好きなので、ご飯はたくさん食べます。食卓に出るのは白米、玄米、雑穀米の3種類。いつもは夜にル・クルーゼの鍋や圧力鍋で3合炊いて、炊きあがったら一度おひつへ。
次の日の朝と昼で食べきってしまうことが多いので、冷凍することはあまりなく、冬の間はおひつに入れたまま保存しています。

お味噌汁も夜に2日分程度を作り、残りは次の日の朝へ。前の日の残りを用意するだけなので、朝食作りも手軽です。
おかずは魚がメインで、肉は鶏肉を使うことが多いです。野菜も魚も旬の時期は栄養価が高く、価格も安くなるので、できるだけ旬の物を使うように心がけています。
魚は丸ごと食べられる青魚を、鶏肉は価格と栄養価の面から胸肉をよく選びます。
ただ、旬ばかりを追いかけるのも大変です。「今のうちに苺を買ってジャムを作らなければ」と、次々と変わる旬に振り回されて、本末転倒な時もありました。今は無理せず、たまたま出回っているから取り入れよう、ぐらいの軽い感覚が良いと思っています。


愛用している基本の調味料
「ながら食べ」はせず、目の前の料理に集中
ある時から、映像を見ながらの食事が好きではなくなってしまいました。何かを見ながら食べると、無言になってしまうし、食べ物すら見ないで口に運ぶだけになってしまいます。
咀嚼の回数も一気に減ります。それよりも目の前の食材や料理、その味や食感に集中した方が何倍も美味しく感じますし、気持ち的にも楽です。
我が家では、たまに目を閉じて食べることもあります。これは夫が教えてくれた方法で、とても気に入っている食べ方です。目からの情報をシャットダウンするだけで、いつもは気づかない香りや味がはっきりと感じられます。
目から入る映像はすべて情報なのだと改めて気づかされました。

本記事は『ほんとうの豊かさに出合うための9週間』(KADOKAWA)からの抜粋です
〈撮影/メグミ〉
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9週間後、あなたの暮らしと価値観が180度変わる生活哲学
何を手放すかではなく、何を残すか。背伸びしない、凛とした生活が人気のvlogger・動画制作者の深尾双葉さんによる、初の書籍。つい生活の中で埋もれてしまった「ほんとうの豊かさ」に再び巡り合うための1冊です。
「部屋が物だらけでなんだか落ち着かない」「好きな物に囲まれているはずなのに気に入らない」……そんなお悩みはありませんか? やみくもに物を減らすのではなく、自分が本当に好きな物・美しいと思う物にとことん向き合って、何を残すかを決めることで、自然と部屋が変わっていきます。さらに部屋と心は連動しているもの。9週間のうち、前半週(1~5週)で部屋を整え、後半週(6~9週)からは心を整えていくための生活習慣について紹介します。