• ものを“所有”することにこだわらず、借りたり、回したり。節約にもなり、新しい価値や楽しみも生まれる活動は、自分にも社会にもよい影響を与えます。そんな取り組みについて、雑貨店「hal」店主・後藤由紀子さんに、実践していることを聞きました。
    (『天然生活』2024年11月号掲載)

    教えてくれた人:後藤由紀子さん

    画像: hal・後藤由紀子さんの「エコな節約」アイデア3つ。持たない暮らし、捨てない工夫

    「東京で暮らしていたときはごみ置き場から籐の椅子を拾ってきたりしていました。なんでも買ってすぐごみにせず、譲る、借りるがポピュラーになったらいいですね」

    [家電]
    食洗機は購入前に借りて、サイズを確認

    画像: [家電] 食洗機は購入前に借りて、サイズを確認

    生活雑貨店「hal」を営む後藤由紀子さんは、食器洗い乾燥機を購入する際、まずは家電メーカーのサブスクで借りてみました(新品 月額2,570円〜※取材時)。

    「食器洗いは夫の係で夫孝行したいと思いましたが、台所が狭いので置けるのかどうか確かめたくて。借りたものより小さいサイズのほうが合うとわかり、失敗せずに済みました」

    ●食器洗い乾燥機定額利用サービス/パナソニック

    [衣類]
    よく着るTシャツ類はユニクロの回収に

    画像: [衣類] よく着るTシャツ類はユニクロの回収に

    庭師をしている夫が仕事着にするTシャツやインナーは、近所に店舗があり、お手頃価格で購入できる「ユニクロ」を愛用。

    「店舗で回収を行っているので、衣替えのタイミングでへたってきたものを持っていきます。消耗品とはいえ捨てるのは心が痛みますし、リユース・リサイクルしてくれることで、ユニクロで買う動機にもなりますね」

    ●リ・ユニクロ/ユニクロ

    [趣味]
    車は数年おきに乗り換える、家族から、譲り受けて使う

    画像: [趣味] 車は数年おきに乗り換える、家族から、譲り受けて使う

    後藤さんの義父も義兄も、数年ごとに車を乗り換えるタイプ。

    「私は新車にこだわりがないので、ラッキーなことに何度か譲り受けて乗ってきました。子どもが小さいころは汚されても気にならなかったですし、大きくなった息子に貸したときぶつけられましたが、寛大でいられました。節約にもなって、ありがたかったです」



    〈イラスト/はまだなぎさ 取材・文/長谷川未緒〉

    後藤由紀子(ごとう・ゆきこ)
    静岡県沼津市で器と雑貨の店「hal」を営む。生活雑貨店「ファーマーズテーブル」などに勤務後、地元に戻り2003年に自身の店をオープン。飾らない人柄が感じられる暮らしぶりや着こなし、もの選びのセンスも人気で、エッセイを20冊出版。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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