• ものを“所有”することにこだわらず、借りたり、回したり。節約にもなり、新しい価値や楽しみも生まれる活動は、自分にも社会にもよい影響を与えます。そんな取り組みについて、文筆家の中村暁野さんに、実践していることを聞きました。
    (『天然生活』2024年11月号掲載)

    教えてくれた人:中村暁野さん

    画像: 文筆家・中村暁野さんの「エコな節約」アイデア3つ。持たない暮らし、捨てない工夫

    「人のつながりや思いから生まれるサービスの利用は、自分にとって何が大切なのか考えさせてくれます」

    [家具]
    使わなくなったものを次の人へ循環させる

    画像: [家具] 使わなくなったものを次の人へ循環させる

    文筆家の中村暁野さんが2017年から暮らす神奈川県藤野地区には、「萬(よろづ)」というお金の代替ではない地域通貨があるそう。

    「毎月なんらかの形で使っていて、オーブンや椅子をあげたりチャイルドシートをもらったり。もののやりとりだけではなく、人とのつながりが生まれるのが素敵なところ。コミュニケーションツールとして欠かせません」

    ●藤野地域通貨よろづ屋  https://fujinoyorozuya.jimdofree.com/

    [食品]
    フェアトレードのバナナを箱買い

    フィリピンで化学合成農薬などに頼らずつくられた、フェアトレードの規格外バランゴンバナナを何人かで分け合い購入(1箱10kgで2,200円※取材時)。

    「応援したい食品を食べながら、食品ロス問題にコミットすることができます。一般的なバナナはプラスチック包装ですが、箱買いだと脱プラできるのもいいですね」

    ●ぽこぽこバナナプロジェクト/NPO法人APLA  https://poco2banana.info/

    [食品]
    食品ロスになる規格外の野菜を定期便で

    画像: [食品] 食品ロスになる規格外の野菜を定期便で

    傷や不ぞろいが理由で、規格外とされ捨てられてしまう野菜を、月に1回定期購入(1カ月2,052円〜)。

    「とてもきれいなのに廃棄されてしまう野菜たちを前に、日本の食の問題を考えさせられます。1箱にいろいろな野菜が入ってお得な価格で届き、ありがたいですし、知らなかった野菜を食べるきっかけにもなっています」

    ●ロスヘル/エクネ



    〈イラスト/はまだなぎさ 取材・文/長谷川未緒〉

    中村暁野(なかむら・あきの)
    文筆家。家族をテーマに執筆。暮らしを変えるきっかけを生むための小商店「家族と一年商店」も営む。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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