〈質問Q&A〉 くせ毛さんのお悩み解決
Q1 美容師さんに、自分がなりたいヘアスタイルをどんな風に伝えればいいの?
A 病院で症状を伝えるときのように
画像や言葉などで完成形のイメージを共有したあと、いま、自分が困っているヘアケアの悩み、ふだん実践しているお手入れ法を伝えていただくのがおすすめです。
「くせ毛カット美容室」では、それをもとに、悩みを解決し、自宅に戻り、自分自身でセットできるヘアカットを提案させていただいています。
病院の診察を思い浮かべると、イメージしやすいですよ。みなさん、お医者さまに「どうされましたか?」と聞かれたら、いつから、どんな不調があるのか、いまの症状を伝えますよね。それと同じように、担当美容師にご自身のいまの悩みを色々と相談してみてください。

髪が広がるのが悩みだったというシノブさん

広がりやすい毛先を切り、毛先に厚みを持たせることで、まとまりやすくなりました
Q2 外出先で突然の雨、うねりがでにくい朝のセット法を教えてください。
A 髪に水分を補給して、しっかり閉じ込めることが大事
湿気で髪が乱れるのは、空気中の水分を髪がスポンジのように吸ってしまうからです。
対策は大きくふたつ。まずは、化粧水の役割のあるアイテムやヘアミルクで「水分」をしっかり与えて髪を満たす。次に「オイル」でコーティングして、それ以上吸わないようにするんです。ミルクが水分を補給し、オイルがその水分を閉じ込めるイメージですね。

ヘアミルク(左)で水分を与えたあと、仕上げにオイル(右)でコーティングを
ウエットな仕上がりにしたくない場合は、さらっと髪になじむホホバオイルを使ったヘアケアアイテムもおすすめですよ。
ただ、抑え込みすぎると、湿気で元に戻ろうとして余計に広がることもあるので、「くせ毛カット美容室」では、「くせ毛を生かすか抑えるか」はお客さまの好みや髪のくせの強さで判断しています。
梅雨時期はとくにくせが出やすいので、分け目を変えたり、前髪を伸ばして扱いやすくしてみたり、あるいはスタイリング剤をジェルに替えて、保湿とキープ力を両立させる方法もあります。
ホホバオイルを使うときは、仕上げの最後に。表面だけでなく内側もしっかり塗ってください。内側に油分が行き渡ると、広がりにくくなります。
〈撮影/林 紘輝、撮影協力/くせ毛カット美容室〉
久美子(くみこ)
くせ毛を活かす、専門美容師。お客さまに寄り添うカウンセリングに定評があり、年間1,000名超のくせ毛女性を担当。くせ毛専用ヘアケアブランド「NATURELY」プロデューサー。
インスタグラム:
@kumiko_kusegecut
YouTube: 【くせ毛カット美容室】くせ毛をもっと、好きになる