あるものを生かして心地よく暮らす編集者でライターの平山友子さんに、持たない、むだを出さない工夫を聞きました。住まいのサイズを意識しながら、選び抜いた頼りになるものを取り入れて、自分たちらしい暮らしづくりを楽しんでいます。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
平山さんの持たない、むだを出さない工夫
コンパクトな住まいに合わせて新旧の頼りになるものを取り入れ、日々の暮らしに役立てています。
暮らしの工夫 01
暖房は小さなぺレットストーブのみ
数年前に購入した小型のペレットストーブは、間伐材などでつくられた木質ペレットを燃料としています。
「以前から関心をもっていたところ、たまたま仕事を通じてストーブのメーカーの人と知り合い、いろいろな話を聞いたうえで購入しました。とても暖かく、暖房はこれだけで足りています」

「新越ワークス」の小型ペレットストーブは東日本大震災の被災地のためにつくられたもの
暮らしの工夫 02
実家から持ってきた家具を使いつづける
現在使っている家具はほとんどがDIYでつくったもの。そのほか、実家から持ってきた戸棚も活躍中です。
「元は本箱で、私が小学生の頃から使っているものです。いまは本の代わりに裁縫道具などを入れています」
思い出の家具が、用途を変えながら何十年も活躍しつづけています。

年月を経て、味わいを深めた本箱。「側面には子どものころに貼ったシールがまだ残っています」
〈撮影/飯貝拓司 取材・文/嶌 陽子〉
平山友子(ひらやま・ともこ)
東京生まれ。出版社、編集プロダクション勤務を経て、1991年からフリーランスのライター。主に木造住宅やそのつくり手、林業・製材の取材を行っている。特定非営利活動法人 小川町創り文化プロジェクト理事。主な著書に『古家リノベーション』(春陽堂書店)『くさる家に住む。』(共著・六耀社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです