• 日本を代表するフランス料理シェフ・三國清三さん。これまで数々の名レシピを生み出してきた三國シェフが、70代にして初めて挑んだテーマは“日本の家庭料理”。『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』(主婦の友社)では、コックコートを脱ぎ、シャツとエプロン姿で登場します。今回は、家庭で何度でもつくりたくなるレシピのなかから、「ロールキャベツ」のつくり方を紹介します。

    「ロールキャベツ」のつくり方

    キャベツをまるごと買ったら、ぜひつくって下さい。

    葉をゆでた汁に昆布とトマトジュースを加え、コクとうまみを引き出します。

    落とし蓋をして、弱めの火でじっくりと煮ましょう。

    材料(2人分)

    A
    ・水1L
    ・塩小さじ1/2
    ● キャベツ大4枚
    B
    ・豚ひき肉200g
    ・ベーコン(粗いみじん切り)1枚
    ・玉ねぎ(みじん切り)30g
    ・にんにく(みじん切り)3g
    ・パセリ(みじん切り)小さじ1
    ・卵1個
    ・塩小さじ1/4
    ・黒こしょう少々
    スープ
    ・昆布4cm角1枚
    C
    ・トマトジュース〔食塩無添加〕190mL
    ・塩小さじ1/4
    ・黒こしょう少々
    ・ローリエ1枚
    ● パセリ(みじん切り)〔好みで〕適量

    ※冷凍玉ねぎの場合は解凍してキッチンペーパーで水けをとる。

    つくり方

     鍋にAを入れて強火で沸騰させ、軸がやわらかくなるまでキャベツをゆでる。ゆで汁を300mLとり、昆布を入れておく。キャベツの軸をV字に切り取り、軸をみじん切りにする。

    画像1: つくり方

     ボウルにBとキャベツの軸のみじん切りを入れて練り混ぜ、粘りが出たら4等分して丸める。キャベツの切った部分を重ねて真ん中に肉だねをのせ、四方から折りたたむようにして包む。

    画像2: つくり方

    巻き終わりを下にして鍋(直径18~20cm)に並べる。

    画像3: つくり方

    ※肉だねがはみ出さないように包み、小さめの鍋に詰める。鍋が大きい場合は巻き終わりをつまようじでとめるか、すき間にキャベツ(分量外)を詰めると煮くずれない。

     のゆで汁を加え、強火にかける。沸騰したら弱火~中火にし、落とし蓋をして30分煮る。器に盛り、パセリを振る。

    画像4: つくり方

    ※グラグラ煮立てると煮くずれるので注意する。

    ミクニ流Point
    小さめの鍋にきっちり詰めると煮くずれない

    本記事は『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』(三國清三・著/主婦の友社)からの抜粋です。

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    【2章ごちそうおかず】ではステーキ、コロッケ、ドリアなど
    【3章北海道レシピ】ではジンギスカン、あんかけ焼きそば、ラーメンサラダなど
    【4章アペロとおつまみ】ではキッシュ、なめろうなど
    【5章ひと皿ごはん】ではパスタ、丼など
    【6章スイーツ】ではチーズケーキ、どら焼きなど。
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    <撮影/佐山裕子(主婦の友社) スタイリング/駒井京子>

    画像5: つくり方

    三國清三(みくに・きよみ)
    フランス料理シェフ。1954年北海道増毛町生まれ。15歳で料理人を志し、札幌グランドホテル、帝国ホテルにて修業後、1974年駐スイス日本国大使館料理長に就任。その後、三つ星レストラン数店で修業を重ね帰国。1985年東京四ツ谷にオテル・ドゥ・ミクニ開店。2015年日本人料理人として初めて仏レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ受章。2022年オテル・ドゥ・ミクニ閉店。2025年9月再オープン。2025年黄綬褒章受章。食育活動やスローフードの普及活動にも力を注ぐ。
    Webサイト:オテル・ドゥ・ミクニ公式 https://oui-mikuni.co.jp/
    YouTubeチャンネル:オテル・ドゥ・ミクニ https://www.youtube.com/@chef-MIKUNI



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